沼ッ原湿原~姥ヶ平~南月山~白笹山




2015.10.19、那須をプチハイクしてきました。
運動会のあとの振休。みんなお疲れだから温泉にでも入って癒されたいよね~、と女性陣を誘ってみるも、
「どこにも行きたくない。運動会で疲れたしー。」
「どこにも行きたくない。お弁当作りで疲れたしー。」
という回答。
え…。(-_-#
い、いいもんねー。ひとりでいくもんねー。(ぐすん
というわけで、子供の運動会の振休に、まさかのソロ活動。


プチ湯治
かくいう私も先日からの体調不良がダラダラ続いているので、無理して出掛けることもなかったんですが、平日に有給取って、しかもいい天気。こんなにいい日に家にいるのはモッタイナイ!
というわけで、いかにも体に良さそうな泉質を求めて、那須へ向けて出発しました。プチ湯治じゃ~。
っと、その前に。
せっかくなのでちょっとだけ、秋山をプチハイクしてからお湯に向かうことにしました。


沼ッ原湿原

ぬまっぱらしつげん。
ちょっと間の抜けた名前の湿原ですが、昔、ちょうどニッコウキスゲの時期に訪れて、一面に広がる黄色の群生がとてもキレイだった印象があります。駐車場から湿原までの道は緩やかで、湿原自体もこじんまりしており、気張らないプチハイクに好適。名前と同じくちょっとユルイ系の湿原なのです。

青!
平日だからかガラガラの駐車場。その上には透明度の高い秋の空。空気はカラリとして、とてもキレイな青色の空が広がっていました。そういえば、昔はこの駐車場に至る道は延々と未舗装路だった記憶がありますが、今は舗装され(一部を除く)、苦もなく辿り着くことができました。

誰もいない…。
さっそく向かった沼ッ原湿原は、誰もおらず静かでした。湿原の植物はいいかんじに枯れていて、陽を浴びたススキがフワフワと輝いていました。

静かだ…。
初夏のキスゲのイメージとは全く異なる表情。遠くに見えるのは、三倉、大倉、流石の稜線かな。静かな湿原をのんびり歩きました。

山の麓を覆うカラマツ林。
カラマツの黄葉の色ってステキですよね。しかもカラマツはまとまって大量に育っている事が多いので、視界いっぱいに広がる黄金色が迫力。

そしてカラマツの落ち葉の絨毯。
カラマツ林に入ってみると、木道にびっしりと落ち葉が降り積もっていました。足跡も無く、ここ最近だれも歩いてないのかな?


森歩き
「ちょっと物足りない…。」
湿原を見終わってもまだまだ歩けそうだったので、さらに森の奥へ歩いてみることにしました。

このあたりの森はすっかり落葉。
那須の山はもう紅葉が始まっていると聞いていたので期待していましたが、10月中旬の今、もうほとんど枯れてしまっていました。紅葉の時期はちょっとタイミングがズレると、まったく違った様相になってしまいますね。もうすぐ冬かな。

それでも落葉のおかげで、青空に映える赤い実がキレイだったり、

足元には紅葉の名残が落ちていたりして。
紅葉のピークを過ぎた枯れた森も、風情があって楽しめます。 < 負け惜しみ w

冬支度?
森にはたくさんの野鳥がアクティブに活動していました。

さらに進むと道標が。
ああそうか。さらにこの先に進むと三斗小屋なんだね。三斗小屋はずっと訪れたいと思っている温泉宿場。いつかは。

噴煙を上げる那須岳(茶臼岳)が見えてきました。
ここまで来たら、紅葉の名所・姥ヶ平までもう少し。この日歩いてきたコースの様子を見る限り、姥ヶ平の紅葉はもう終わっていそうだけど、行ってみることにしました。


姥ヶ平

紅葉のトンネル。
姥ヶ平へ登る途中に若干の紅葉に出会い、この先にも紅葉が広がっているのでは? とちょっとだけ期待が膨らみます。 が…

やっぱり姥ヶ平の紅葉は終わってますた。(涙

ひょうたん池の周辺も、すっかり落葉。

あっちは三本槍の手前の隠居倉あたりかなぁ。
かろうじて尾根にいい色の紅葉が残ってましたが、今シーズンは一足遅かったといったところ。残念。でもしょうがない。またいつか。


稜線歩き
プチハイクのつもりがずいぶん奥まで来てしまいました。うーん、このまま来た道を戻るのもつまらないなぁ。というわけで、稜線に出てから沼ッ原へ下りる周回コースを辿ることにしました。

牛ヶ首。
ここは山の反対側(と言っても向こうが表玄関かな)からのロープウェイ客も訪れるので、人で賑やか。さらにシューシュー音を立てて蒸気も噴出してるので、山も賑やか。(笑
いや笑えない。ちょっと怖い…。(冷汗

でもここはナイスな眺望。
眼下には、那須湯本の温泉方面や、さっきまでいた姥ヶ平やひょうたん池が見下ろせます。

さて、この先は稜線歩き。
活火山の荒々しさはありますが、しばらくはフラットな稜線が続きます。この日は乾燥した空気とキレイな青空もあり、とっても気持ちいい。

南月山から振り返った茶臼岳。
茶臼岳からの南下ルートは今回初めて歩いたんですが、この眺めはとても気に入りました。でもこのコースは南月山から茶臼岳に向かって北上するのが正解かも知れませんね。こんな景色を見ながら歩けるんだから。

笹、笹、笹。
南月山を過ぎると急に様相が変わり、一面の笹原が広がります。一見気持ちよさそうですが、自分の背丈ほどに笹が育っている場所もあり、深い。

この稜線最後のピークは白笹山。
そりゃこれだけ笹があれば、この山の命名にも納得です。(笑

沼ッ原の人造湖。
白笹山からは樹林帯を一気下り。おもしろみの無い道が続きますが、途中で見えた沼ッ原の人造湖がちょっと異様な佇まい。「なんかすげーな」と思いました。

標高を下げるほど色濃くなる紅葉。

ゴールです。


ある程度覚悟はしていましたが、山の上のほうの紅葉はもう終わりでした。結局、この日紅葉が見ごろだったのは、登山口の手前あたりの標高だったという。(^^;
そんな那須の沼ッ原エリアでありました。ちゃんちゃん。


鹿の湯

おっと。今日の目的は山歩きではありませんでした。
さて、温泉温泉♪

目的の日帰りプチ湯治にやってきました。
那須で濃いいいい温泉といえば、すぐにこの『鹿の湯』が思い浮かびます。白濁し、硫黄臭漂うここのお湯は、いかにもいろんなモノに効きそうです。
ここはいくつもの小さい湯船に分かれていて、手前から奥に行くほどアッチッチになっていく硬派な湯殿。『熱い湯に入れたヤツほどエライ!』という暗黙の了解が存在する上級者向けの湯なのです。(笑
最高湯温は48℃。
今までは48℃の湯船に入れたことはありません。その数値と、48℃エリアに陣取っている熱湯の猛者たちの貫禄と迫力にビビってしまい、近づくことすらできないのです。
しかし本日は、その男達の間に割って入りたいと思います。(キリリ

入浴開始。
41℃ ぬるいくらいだぜ。クリア。
42℃ ちょうどいい湯だね。クリア。
43℃ ちょっと熱くなって来たね。クリア。
44℃ う。こりゃ熱い。でもクリア。
46℃ うぉーーー! あっちーーー!
や、やべぇ…。
でもここですぐにお湯から飛び出したら、男として敗北。
ガマンしろ。
ガマンだ…。
ふぅ。
なんとかメンツを保てるくらいは浸かりましたよ。
でもね。
もう肌が真っ赤だし。(恥
48℃ やっぱり無理ですた。(涙



6 件のコメント

  • これは、ほっとくのはモッタイナイ秋の青空。
    紅葉、ハイク、温泉を満喫されてますねー。
    あつあつの温泉で、冬に向けて、体調も万全でしょうかww
    最初の、ご家族との会話シーン・・・。
    ここ最近に身に覚えがあるもんで、、、目頭があつくなりました。

  • お久しぶりです!こんばんは(^o^)/
    うちも行事の振替に休みが重なっても疲れてるからと断られます^^;重なる事もそうありませんが…
    沼ッ原から入り姥ケ平迄の径と、白笹山経由で周回の径両方を歩いた事がありますが白笹山を経ての南月山、突然現れたトレイルの先にある茶臼が感動の眺めでした(*^^*)時間切れで茶臼迄は行けませんでしたが…なので次回は是非是非こちらから♪静かないい径ですよね。

  • To: mokaさん
    >あつあつの温泉で、冬に向けて、体調も万全でしょうかww
    湯にあたったのか、ちょっと気分が悪くなってしまったりして…。w
    なにごともほどほどがいいと思いました。
    >ここ最近に身に覚えがあるもんで、、、目頭があつくなりました。
    そうですか。そうですか。お察しいたします。(笑
    まるで独身時代に戻ったかのように自分のしたいことをして、
    生き生きと週末を過ごされているようで、励みになります!

  • To: まつおの母さん
    どーもです。こんばんわ~。
    >疲れてるからと断られます^^;
    最近の子供さんたちは、いろいろとオツカレなんでしょうかね…。
    >突然現れたトレイルの先にある茶臼が感動の眺めでした
    その様子、想像できます~。
    白笹山経由なら、ぐわっと迫ってくる茶臼を見ながら歩けそうですね~。
    わたしは是非、三斗小屋温泉とセットで歩きたいです。(^^

  • ソロのくだりが、自分には理解できないですが、涙が自然と出てきましたww
    自分も46℃でギブアップしました~。
    48℃むーりー。
    復活おめでとうございます。
    では、さっそく雪山へ参りましょうか。。

  • To: u10さん
    >ソロのくだりが、自分には理解できないですが、涙が自然と出てきましたww
    いずれ理解できる日が来ると思います。
    でもu10家の場合、
    男子3人かわるがわる相手してくれそうでうらやまです。
    >48℃むーりー。
    3000m級の山の登頂よりよっぽど険しいですね~。
    >復活おめでとうございます。
    結局46℃の温泉くらいじゃ治らず、
    今、ちゃんとした医者にかかってます。げほげほ。
    >では、さっそく雪山へ参りましょうか。。
    雪の降る頃にはキッチリ治します。(キリリ

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