武尊の途中まで



2016.1.23、百名山の武尊山の途中までスノーハイクしてきました。ちなみに武尊は『ほたか』と読みまする。暖冬で雪不足にもんもんとしていた今シーズン、これが今季の雪山歩きぞめ。初戦と言うこともあり、無理ない範囲で歩いてきました。ご一緒したメンバーは、
u10さん(父子)
tatuさん
・わたくし
という顔ぶれ。寒かったり強風だったりしたけれど、雪の絶景を満喫できました。

川場スキー場

川場スキー場って立体駐車なのね スゴイ

冬の武尊は川場スキー場のリフトトップから山頂を目指します。というわけでまずはスキー場に向けてクルマを走らせるものの、ドカッと雪が降ったあとの週末だからか、関越道は雪目当てのスキー&スノボ客でクルマが混雑気味。おまけに事故渋滞もあったようで、出足からつまずいちゃったYO。

川場の入山者管理は厳格

武尊へアプローチするリフト券の購入には、所定フォーマットの登山届に必要事項を記入する必要があります。リフト券は申請者の名前がプリントされたICカード方式で、下山後に返却するルールです。これでスキー場側は入山者がちゃんと下山できたかを把握できるのですね。ちなみにICカードは500円のデポジット制なので、返却忘れは極めて少ないと思います。

浮いてる登山者

スキー場ごとにカラーってありますよね。ここ川場スキー場は圧倒的に若者のボーダーが多いと感じました。そんなボーダーの間に挟まれて、物騒な道具を持った登山者がリフト乗り場に並びます。

往路

雪山キター!

リフトを降りて最初に目につくのはこの大きな岩壁。稜線沿いを回り込むように、まずはここを越えていきます。出発。

雪庇にビクビク

序盤、トレースは付いているものの、雪庇のすぐ横のコースがちょっと怖かったりして。

やがて急な登りに

先日の大雪のあとはまだそれほど人が入っていないようで、あまり踏み固められていないコースは踏み抜きまくり。踏み抜かないように神経を使うし、踏み抜いた後の復帰には体力を使うし、なかなかハードです。

ところどころ歩きやすい場所も

強風&低温の稜線は雪が締まり、アイゼンが良く効いて歩きやすいですね。ところでこのコース、リフトの営業時間内に歩いて戻ってくることになるので、コースタイムを考えると多くのハイカーが同じ時間帯の行動になります。というわけで、先行者のラッセルに期待してついて行きます。しめしめ@トレース泥棒

よいしょ よいしょ

歩きやすい箇所はほんの一部で、だいたいがラッセルか踏み抜きか。剣ヶ峰を目指す一行により雪上に引かれた一本のトレース。

キャッホイ!

剣ヶ峰からの眺めがサイコーです。この週末、何十年に一度という大寒波到来で西日本は大荒れのようですが、東日本の午前中は、まだ天候はなんとかもってくれているようです。

谷川かな

遠くに険しい谷川岳も見えました。

雪グルメ

練乳かき氷

u10さん親子が美味しそうなものを食べていたので、わたしもお裾分け頂きました。甘くて冷たい天然のかき氷は、汗ばんだ体に嬉しいオヤツ。粋だね。

モンスター成長中

剣ヶ峰と武尊の中間あたり。いくつかのアップダウンを越えた1975m地点でランチにしました。大きなモンスターのおかげで風が遮られ、居心地がよい空間。

えびみそ

先日北海道に行った時に買った、セイコーマートのPB商品です。えび風味がうましです。

飛びます! 北海道ツアー

2016-01-17

復路

ランチの時点でちょうど 12:00。ここまでにかかった時間と、帰りにかかる時間、午後からの天候が不安だったこともあり、われわれ子連れチームのスノーハイクはここまでとしました。武尊のピークにはこだわらず、引き返します。無理しない無理しない。

とんがった姿がイカス

戻る途中、剣ヶ峰は武尊側から見たほうが断然カッコイイすね、と惚れ惚れ。同時に、これからあれを越えるのかと思うと…。(汗

ん? なんだか嫌な気配

われわれがコースを戻り始めた途端、猛烈な突風が吹き始めました。あわわ。これから歩く稜線には、轟々と音を立てて舞い上がる雪煙が。(汗汗

まるで垂直

剣ヶ峰に向かう途中にある登り、往路で何人かでつけたはずのトレースがもう消えていました。tatuさん果敢にアタック!

ひゃぁ

途中で先頭交代し、振り向けば地吹雪の攻撃を受ける tatuさん。こ、これはキツイ。先日は谷川に登ってたくましくなったソウタ君も、この風にはまいっていたようです。

厳しくも美しい雪山の造形

風が吹き抜ける場所だったのか、そういう時間帯だったのか、いつしか風は弱まって、ホッと一息。

美しかー

風が収まれば周りの景色を見る余裕もできたりして。そろそろこの展望とも今日はお別れ。

最後に武尊の雄姿

今回はたどり着けませんでしたが、またいつか訪れたいと思います。武尊。楽しいスノーハイクでした。

このあともいろいろつづきます。

赤城山キャンプ場

2016-01-30

白い赤城山

2016-02-01



8 件のコメント

  • MOMOパパさん今晩は!
    上州武尊山は、今からちょうど10年前の5月に登りました。
    武尊神社側から登ったのですが、僕たちは完全に春山を舐めていて軽装備。
    案の定登山口から100mで雪になり、道を見失った。
    やがて急坂になり20mほど滑落するも、今度は引き返すことができずにそのまま直登。
    滑落すれば命が無い恐怖に駆られながら、ほうほうのていで登頂したのでした。
    現在に至るまで、あれほどの恐怖を感じた山行はありません!!(^^;
    そんな武尊山ですが、冬季には川場スキー場からアクセスでき人気の山と知りました。若かりしころ川場スキー場は何度か訪れているので不思議な感じです。
    なので、今シーズンソロの日帰りでリベンジに行こうと計画していたところ、暖冬で雪がなくでダメだった。
    それが突然の大寒波で雪が降ったので、行ってやろうと思い情報を求めていたところ、なんたるタイムリーなことか、MOMOパパさんが行っていたとは!
    今週末は所要で行けませんが、1カ月以内には必ず行きたいと思っています。
    十分な積雪ですね。情報ありがとー!!
    長文失礼しました。(^^;

  • お疲れ様したー、新トホホ神ですw
    写真がダイナミック!
    地吹雪のタツさんなんて、ド迫力。映画のワンシーンみたい…
    地吹雪の時は、生きることに必死でした(笑)
    子供には過酷だったけど、いい経験でした^^
    雪景色、最高でした!また行きましょう~

  • よっ、トレース泥棒!(笑
    ラッセルって響きはカッコいいけど、できれば避けたいですよね。
    自分も常に泥棒しています^^
    臨場感のある写真、さすがですね~
    エベレストに行ったのかと思っちゃいました。
    山頂まで行かずとも雪山は楽しいですね。
    ところで、トンカツ街道は?

  • To: mont-denden さん
    >現在に至るまで、あれほどの恐怖を感じた山行はありません!!(^^;
    ぞぞ~。(怖
    道ロストに、20m滑落って…。よくぞご無事で。
    春の2000m級は気を抜けませんですね。
    >冬季には川場スキー場からアクセスでき人気の山と知りました。
    リフトトップからなら標高差はさほどでもないので、
    雪山初心者には人気のようです。
    でもやはり気を抜けません。雪のあとは当然ラッセルですし、
    リフトで下山するならリフトの終了時間も気にしながらの山行に。
    行かれる際は好天をお祈りしております。
    わたしもいつかリベンジしに行きたいです。(^^

  • To: u10さん
    神!
    >地吹雪のタツさんなんて、ド迫力。映画のワンシーンみたい…
    わたしも地吹雪に見舞われながら、必至で撮りますた。
    手が痛かったです…。
    猛烈な風に襲われると子供はキツイですよね。
    無理し過ぎて山嫌いになってしまわないよう注意です YO。w
    また!

  • To: 忠太さん
    > よっ、トレース泥棒!(笑
    ふふふ。人の足跡だろうとなんだろうと、
    そこにあるものはなんでも使います。
    >エベレストに行ったのかと思っちゃいました。
    いつかは…。<違
    >ところで、トンカツ街道は?
    ざんねん。今回はこの後があるので、トンカツは無しでした。
    トンカツ食べにいきたい…。

  • 美しすぎる。
    しかしこの景色を観るためには過酷な道を逝かねば・・・もとい行かねばならぬのか。
    普通に無理!
    いやでも憧れだなぁ・・・

  • To: kuroazukiさん
    安全に十分配慮すれば体力的に『行く』ことはできますが、
    装備面などの事前準備で『逝く』ことは経済的に苦しいでつね。(汗
    自分は有り材(スキーの装備とか)でちょっとずつ雪山歩き始めて、
    毎年ちょっとずつ雪山登山装備を整えてます。
    夏山とは見える景色が全く異なり、
    それだけの価値を感じてます。(^^
    待ってます。(はーと)

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    ABOUTこの記事をかいた人

    The 9th trail. のあるじです。右往左往しています。