2016.8.13~14、甲斐駒ヶ岳に登ってきました。あの 黒戸尾根 から。
日本三大急登の中でも辛さはトップなのでは、と言われる黒戸尾根。スタート地点の駒ヶ岳神社付近の標高は 770m。そこから甲斐駒ヶ岳山頂の標高 2967mまで、なんとその標高差は2197m。
まぢかー。(汗
レッツ・チャレンジ。(ドキドキ
良くない日を選んじゃったかな?
べるが通りを登山口に向けてクルマを走らせます。ここから甲斐駒の勇ましい姿が拝めるはずですが、山頂は雲の中。
うーむ(悩
うーむ(悩
うーむ(悩
と悩んでいてもしょうがないので出発です。ダメなら戻ってくればいいさー。ちなみに今回は新しいソロテン泊用ザックのデビュー戦です。(ザックレポはそのうち。)
れいっ。
駒ヶ岳神社に礼をし、手を打ち、礼をし。無事戻って来れますように。
スタートの吊橋。
神社横の吊橋を渡れば、そこから登山道の始まりです。引き返すならここかな…。 < おぃ
いいなぁ。
尾白川の透明度はスゴイですね。そんなキレイな川に糸を垂れる様子が、とても羨ましく見えました。引き返すならここかな…。 < おぃ
さすが駒ヶ岳神社の表参道。
歩き始めて目につくのは石碑や石仏。甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の対象となっており、至る所に奉られています。これらはやっぱり誰かが背負って来たんだよね?(汗
光が。
序盤の樹林帯はじっとりと湿度が高く、ときどき雨となって落ちて来ていました。しかも高温で滝汗。ツライ登りが続いていましたが徐々にガスが薄れ、ときおり日ざしが差し込んでくるようになってきました。
刃渡りとは名ばかりか。 < まだ強気
難易度はさほどではないナイフリッジまで来ると、青空も見えるようになっていました。しかし太陽は暑い! 展望は欲しいけど、直射日光は体力が奪われてキツいので適度にガス出してー、と勝手なもんです。
刀利天狗。
ここまでのコースでは規模の大きい祠です。行者の修行の場なのであります。
ここから屏風岩か。(キリリ
黒戸山を巻くように進み、せっかっく稼いだ標高を吐き出すように下った鞍部で屏風岩と対峙。ここから先のただならぬ気配に、ピタリと足が止まります。
もう垂直じゃん。(汗
ハシゴやクサリ場が連続して登場し、疲労がたまってきた体に堪えるアトラクションが続きます。ここ、がんばりどころです。
ちわーす。(しーん)
難所を越えるとようやく、本日の幕営地である七丈小屋に到着です。ご挨拶しようと思っても誰もおらず。どのみちテン場の受付は午後かららしいので、先に設営だけ済ませることにしました。
設営完。
小屋からテン場は200mほど離れており、正直、今回はこの 200mが一番遠く感じました。(笑 ほんとにこの先にテン場があるのか? 間違えか? 戻ろうか? 疲れた体には数メートルの移動でも無駄にしたくないものです。
合掌。
テン場からは地蔵のオベリスクが拝めました。
設営後、軽く昼食を済ませ、しばしの休憩。
山頂アタックは翌日にしてもいいのですが、二日目は初日より天候が崩れてくる予報が出ていることと、ツライ事(!) は先に済ませておこうと、山頂に向かうことにしました。
それにしても一度腰を落ち着けてしまうと、歩き出しが重いのだ。よっこらしょ。
また出たな、クサリ。
七丈小屋から山頂まではまだ500m以上の標高差があり、ビールの前にちょっと山頂まで、という気軽なもんじゃありません。また、アトラクション的なクサリ場やクライミングスポットが多数あり、とても楽しめます。(ツライってば
2本の剣。
あまりにカッコ良すぎてここが山頂かと思いましたが、9合目だったようです。
稜線の中に甲斐駒ヶ岳の山頂を発見。
ようやく手の届くところに来たか。
山頂手前の『本社』。
麓の駒ヶ岳神社は『前宮』という位置づけのようですね。長い長い表参道でした。ここまで来れて感謝です。
ついに ゲット。
来た道を振り返る。感無量。
あいにく展望は良いとは言えず、南側はまっ白で北岳どころか仙丈ヶ岳も見えず、すぐ横にあるはずの鳳凰も見えるかどうかといった状況。しかし今まで登って来た北側はガスが切れ、青空がのぞめました。
2000m以上の標高差、よく登って来たもんだ。
帰還。
テン場に戻るとテントの数が倍ほどに増えていました。
登頂の喜びを噛み締め、カンパイ!(ひとりで)
小屋で購入したビールはよく冷えていて、汗でひからびた体に染み渡るのでした。
AM2:00頃だったか。
御来光目的のパーティの出発準備の音で目覚めると、上空には星空。でも星の軌跡は途切れ途切れで、やはり雲が流れていたようです。
二度寝…。
翌朝。
軽く朝食を済ませ、撤収。
足に疲労を感じつつ、無事下山しました。
黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳。
噂に違わぬハードなコースでした。最近は、北沢峠からの登山者の方が圧倒的多数ということですが、甲斐駒に登るならこの黒戸尾根の表参道から登ってみたかったんですよね。目標達成。
今回は1泊のテン泊で計画しましたが、今の自分にはこれが精一杯。現地で話した他の登山者さんのプランを聞くと、意外なほど日帰りピストンの人が多かった印象です。ハードコースだけに、ここをトレーニングの場としているハードユーザーが多いのかもしれません。
山頂では、「もう二度目は無いな」と思うほどヘトヘトになっちゃましたが、時間が経つとあれ不思議。「またいつか登っても良いかな」なんて思っちゃう自分もいたりして。(ないない
マゾヒスト的には
黒戸は制覇したいルートですよね。
僕はパンピーなんで、迷うなぁw
ザックおそろっすw(はぁと)
やはり行きましたね、黒戸尾根w
テン泊とは想定外でしたが(笑
>「またいつか登っても良いかな」
まじっすか~。自分は間違いなくもう行きません。断言します!
マゾヒスト的には次が楽しみですね♪
早月かな笠新かな ワクワク^^
わあーすごーい。
標高差2000メータ超ーって。
↑ の人、日帰りですよね・・・(なんすかそれは)
どちらにしても、ボクには無理です。
テン場も2300mにあるんですねえ。
ここまでテン泊装備を担ぎ上げるのも躊躇するかも。
どのくらいコンパクト化したのか、レポ楽しみにしてますW
To: u10さん
>黒戸は制覇したいルートですよね。
甲斐駒に登るからには黒戸からじゃないとネ。w
>僕はパンピーなんで、迷うなぁw
まさか北沢からアタックするはずないですよね。
うんうん。
>ザックおそろっすw(はぁと)
しまった。マゾな方と同じチョイスとは。(笑
サイズも色も同じかな?
今度、背負って並んで歩きましょー。
To: 忠太さん
>テン泊とは想定外でしたが(笑
わたしに日帰りと言うチョイスはあり得ませんでした。
テン泊でのんびりだらだらゆるゆるです。
>自分は間違いなくもう行きません。断言します!
そんなこと言っちゃって、
行きたくてうずうずしてるくせにー。(笑
>マゾヒスト的には次が楽しみですね♪
もう一度言うと、
のんびりだらだらゆるゆるです。
To: mokaさん
>↑ の人、日帰りですよね・・・(なんすかそれは)
そうなんす。↑の人、なんかおかしい…。
>ここまでテン泊装備を担ぎ上げるのも躊躇するかも。
軽装で日帰りするか。
重装でテン泊するか。
どちらが大変か、両方試してみて下さい。(笑
Bocさん、今晩は!
黒戸尾根、良いコースですよね~
僕も3年前に行きました!
僕は、初日は七丈小屋のキャンプ場までとしました。
翌日の朝の風景を楽しみながらの甲斐駒もいいですよ~!
って言うか、体力が無いだけですが。(^^;
参考↓
http://decoching.blog.fc2.com/blog-entry-85.html
To: mont-dendenさん
>黒戸尾根、良いコースですよね~
三大急登と言われてコースの難易度ばかりが話題になりますが、
修験の場/信仰の場としての文化面にも目を向けねば、
なんて思いました。良いコースですよね。
>翌日の朝の風景を楽しみながらの甲斐駒もいいですよ~!
翌朝の山頂アタックプランも考えてたんですが、
天気予報的にあまりいい御来光が拝めそうもなかったので、
初日にアタックしちゃいました。
たしかにテン泊するからには朝の景色を楽しみたいですよね。
>http://decoching.blog.fc2.com/blog-entry-85.html
拝見しました~。
小屋跡の石室、知りませんでした。
こんなのあったんですね。(@_@)