1990年オープンのフランクリン・アベニュー。当時はハンバーガーと言えばファーストフード。1つ1000円も2000円もする本格的なグルメバーガーの存在は、世間からは認知されてなかったんだと思います。そんな時代から店をオープンし、今のグルメバーガー文化を作って来た店の一つ。
閑静な高級住宅街の入り口に位置するフランクリン・アベニュー。近所に住んでいるんでしょうか、遅めに起きて直接ここへブランチに来たような家族がいたり、散歩の途中で立ち寄ったようなおじいさんが一人バーガーにかぶりついていたり。新しい街にある新しい店は客も店もよそ行きなかんじですが、ここは生活の中に存在しているところが良い。
昼間からのむビールも良い。 広い空間の中央にキッチンがあり、その周辺にカウンターやテーブルが配置された店内。慌ただしく調理している様子が伝わってきます。今思うとキッチンが一段低くなってるのかなぁ。調理してる手元がとても見やすかったです。なんだかライブ感。 ざっくり大きめにカットしてポテトの肉感を出す店が増えて来てる気もしますが、ここのフレンチフライは細めのカリカリ系。 MOMOはスタンダードなハンバーガー。Mマはアボカドバーガー。わたしはチーズバーガー。ここはパティのサイズを選ぶ事ができます。女性陣は一番小さいのを選び、わたしはもちろん(以下略 こちらでは、ボリュームあるハンバーガーをナイフとフォークで食べたい方のために、上のバンスは小脇に置かれてやってきます。でもやっぱりバーガーは手で持ってガブリがいいよね。MOMOも途中から手を使い始めました。 バンズを手で軽くおさえながら、大きくあけた口に押し込んでガブリ。うふふふふ、うまし。さすがグルメバーガーの老舗。バンズもパティも野菜もちょうどバランスよく、なんといいますか超正統派という表現がピッタリ。やはりバランスは大切だななんて思ってしまうバーガーです。最近のハンバーガー界、若手オーナーががんばって店ごとに独自色を出していこうとしているのか、何かしら尖ったインパクトのあるバーガーが増えて来た気がしますが、この店はそんなのかんけーなし、といったブレの無さが感じられます。
もう10年以上も前になるんだと思います。実はMマもわたしも、昔々ここのバーガーを食べたことがありました。『思い出の味』とはもう言えないくらい記憶が曖昧でしたが、何年経ってもお店が存在してくれていて、それがなんだか嬉しいのでありました。
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