あ、あなたはマダニなのですか? (ゾゾー
わたしの肌の中に潜り込もうとでもしているのか。歯牙だけで体を支えているようで足は着地しておらず、まさに突き刺さっているかんじです。ツンツンしてみたり、しばらく熱い温泉に沈めてみましたが離れず。噂に聞いていたとおりこの寄生状態でわたしの血液を吸い続けようとしているようです。ちなみに痛くも痒くもありません。朝の爽やかな温泉タイムだったのに、一気にブルーに…。
しかしながら、事前に知識を得ていたのは幸いでした。マダニのことを知らなかったら、この瞬間に無理やり引き抜いて、医者にもいかずに感染症になっていた可能性もあるのですから。もう軽くパニック状態ですが、冷静になろうとつとめました。
回想
それにしても、いつ? どこで? マダニの体はまだ数ミリと小さく、吸血による胴体の膨張は見られないことから、寄生したのはつい最近のように思われます。
初日の山行後に温泉に入っていた時には寄生していませんでした。歩いた後の温泉だったので、風呂に入りながら足をくまなくマッサージしていたことを覚えています。そのときすでに寄生していたら気づいていたはずです。考えられるのは、初日に赤倉山経由で苗場に登った際、どこかでマダニが衣服かザックに付着し、それをそのままテント内に持ち込んでしまった可能性です。就寝中に寄生され、翌朝の風呂でそれに気づいたと。
初日のコースの 危険ポイントは2つ思いつきます。赤倉山への登り道で、猿の群れに遭遇しました。マダニは他の生物に寄生するために、獣の通り道や生活エリア付近に潜むケースがあるようで、猿エリアを通過した時に付着した可能性が考えられます。もう一つは赤倉山からの下り道での笹藪です。マダニは別称『笹ダニ』と呼ばれるほど、笹に潜んでいる事が多いそうです。シダや笹が茂っている登山道をかき分けながら突っ切ってきたので、その時に付着した可能性があります。
と風呂の中で、いつどこでマダニにやられてしまったのかを振り返ってみますが、今は考えてもしょうがない。それよりも、これからどうしよう…。
持ち物全部 燻煙殺虫
こいつは マダニの可能性が限りなく高い と考えられるため、自分でヘタなことはできないと判断し、そのまま太腿に寄生した状態で下山の途につくことにしました。
温泉から出て、服を着て、テントを撤収して、とぼとぼと下山。こんなにブルーな気分の下山は初めてでした。クルマに到着し、まずは持っていた荷物を大きめのビニール袋に入れて口を縛りました。まだどこかにマダニが付着しているかもしれません。その後、寄生した状態で数時間のドライブ。こんなにブルーな気分のドライブは初めてでした。
そして帰宅後、外でテントを設営し、衣類、シュラフ、シューズ、ザックを含め、山行に持って行ったすべての荷物をテント内に入れ、まだどこかに潜んでいるかも知れない敵に対して、燻煙殺虫剤(アースレッド)を炊きました。
こいつめー。
こいつめー。
こいつめー。
はぁ。はぁ。
医者探し
さて次は 医者探し です。日曜だったため多少手こずりました。緊急の外来を受け付けている病院に連絡して症状を話しても、外科か、皮膚科か、どっちがいいのかについて電話先の人とグダグダやりとりして時間をとられたり、結局、今は診れる医者がいないということで断られたり。その後、マダニ被害を診れるのは皮膚科ということになり(外科では診てくれません)、なんとか日曜診療している皮膚科を探し出し、そこに出向きました。
まだしっかりと太腿に喰いついている現物を医師に診てもらうと共に、前日からの活動内容(登山)を報告し、ほぼマダニで間違いないでしょう、という診立てになりました。喰いついたマダニを完全に取り除くには、規模は小さいながらも手術になるということで、わたしも合意して書類にサイン。その日のうちに、麻酔/切開/除去/縫合、と処置してもらいました。3針ほどのプチ手術ですぐに済みました。
細菌による感染症を防ぐためのお薬ももらい、一安心。ホッ。やはりお医者さんに治療してもらい、不安な点を話すことで落ち着きますね。感謝です。
ちなみに、わたしの足から取り除かれた ヤツ は、病理検査を行う機関に送られ、正体を調べることになるそうです。後日検査結果が出たら、私にも結果を教えてくれるそうです。
その後
手術から1週間後に抜糸も終わり、今のところ感染症の症状も無く、身体的にも精神的にも問題無く、平時に戻りつつあります。なにぶん初めての経験だったのでかなり焦ってしまいましたが、診てもらったお医者さん曰く、マダニに噛まれた時の対処として私がとった行動は正しかったようです。
自分でマダニを引きちぎって受診しない猛者もいるとのことですが、感染症防止のために、事後でもいいので受診だけはしてほしいと言っていました。また、マダニに噛まれても重症化に至るケースは稀なので、必要以上に恐れる必要はないとも言っていました。
事前に正しい知識を備え、もし事が起こったら、過度に慌てず、過度に恐れず、適切に処置せよ、といったところでしょうか。結局、何が適切な処置かは素人には分からないので、お医者さんに診てもらいましょう。はい。
ちなみにその先生、学生時代に山をやっていたようで、当時は30キロ背負って山に入っていたとか。その話に対して、今は道具が進化して十数キロ背負えば数泊できますよ、と私が話すとビックリしていました。最後に先生の言葉。
「今後も山を続けるなら、またいつか噛まれるかもね、ハッハッハッ!」
だそうです。
ひさびさの とほほ… でありました。
ぼ、僕は、Bocは、ボクは、、、マダニなの(照
まだにんって呼んでね~
いやはや。あの笹薮漕ぎで、大丈夫かな?なんて思ってたんですが
こんな結果が待っているとは….あまり笑えないw (^^;;
でも、感染症とか死に至らしめるウイルスとか持ってなくてよかったですよね。
まだにん(悪)ってのがいるみたいなので、気をつけてw
僕も気をつけたいと思います。。
とりあえず、笹薮には突っ込むな かな。
うわー、マダニきたあー。
マダニがコワいとは、知ってましたが、
こんな風に喰いつくとか、取っちゃいけないとかは知りませんでした。
こんなヤツをくっ付けたまま、下山とか車の運転とか考えただけで、、、ぞぞぞ。
藪漕ぎとか、エクストリームな場所は、
ボクは、しばらく止めときます。
(おっ、意外とお肌、きれいですねw)
マダニン、かわいいネーミングの割に怖いですね。
(「Bocと愉快なマダニたち」は却下でしたかw)
ちらっとマダニの怖さは聞いてましたが、下手に抜かないが一番なんですね。それと意外と長時間放置しておいても平気というのは参考になります。実物の写真を見ておいてほうが良いという気もしました。「スイカの種」みたいなヤツで覚えておきます。
というか写真すごいですね、ガッツリ頭が潜り込んでる。(コワ
とほほ神健在ですね。u10さんのとほほが可愛く見えますw
犬用のフロントラインとか掛けたら取れませんかねぇ(笑)
動物病院の先生はアルコールかけて酔わせてから取ってました。
やっぱり病院に行くのが正解らしいです。
クルクル回すとダニが取れるグッズも持ってますが、怖くて使ってません。
今度お貸しするので使ってみてください。
当然犬用ですが(^^;)
こんにちは~。ご無沙汰しております。
って久しぶりにおじゃましたら、なんて記事だ!w
マダニ、最近ニュースになってましたもんね。
ダニとはいえ、侮れない、怖い存在なんですね。。。
大事に至らなくてよかったです。
知らなかったら、絶対むりやり引き剥がしちゃいますよね。
ブルーな気分のままの運転・・・、
想像するだけでこっちもブルーになりますね(^_^;)
笹薮、猿。。。自分も先日上高地に行った時に両方あったな~。
笹薮に分け入ったわけではないですが。
もしもの時は、この記事拝見しておいてよかった!ってなりますね。
To: u10さん
>まだにんって呼んでね
はぁとマークは不要です。w
今回マダニンと一体になれたことで、
ボクも一人前の山男に一歩近づいた気がします。
>いやはや。あの笹薮漕ぎで、大丈夫かな?
モンキーパークよりも、やっぱり笹藪が巣だったような気がしますね。
藪こぎ時、途中で危険生物に取りつかれていないか、
頻繁にお肌のチェックをしてはいたんですが、
荷物のどこかにくっつけて連れて帰ったとなると
なかなかチェックが難しいです。
>ウイルスとか持ってなくてよかったですよね。
すべてのマダニンが細菌を持ってるとは限らないみたいですね。
ボクに取り着いたマダニンは(良)マークだったみたいです。(笑
(悪)マーク、怖し…。
>とりあえず、笹薮には突っ込むな かな。
「押すなよ」
「押すなよ」
と言いつつ押してほしがってる人っていますよね。w
期待してます!(笑
To: mokaさん
>うわー、マダニきたあー。
来ちゃいました YO…。一瞬頭が真っ白になりますた。
ダニと言っても“マ”が付くかどうかでずいぶん違う生き物なんですね。
>こんなヤツをくっ付けたまま、
帰り道、
・コンビニでオヤツ購入
・土産屋で土産購入
・GSで給油
・SAでトイレ休憩
・薬局でアースレッド購入
・家で片づけ
・医者探し
ずっとマダニンと一緒でした。(はぁと
>(おっ、意外とお肌、きれいですねw)
赤湯からの湯あがりに撮影したので、つるすべたまご肌。w
赤湯の温泉は間違いなくいい湯なので、今度いきましょう。
虫が減った涼しい時期がいいかな…。
To: こはなのさん
>(「Bocと愉快なマダニたち」は却下でしたかw)
ダニエル
ダニーロ
ダニウソン
マダニックス
マッダーニ
マダ朗
マダ男
… いろいろ候補は多いですが、
ニックネームはマダニンで決定かしらね。(笑
>下手に抜かないが一番なんですね。
ググるといろんな民間療法(?)が出てきますね。
・アルコール塗布方式
・火あぶり方式
・ねじきり方式
・てこの原理方式
海外ではマダニを引っこ抜く道具も売ってるとか。
おとなしく医者に行きましょう。
>長時間放置しておいても平気というのは参考になります。
長くなるほど細菌への感染リスクが高まる、
という話をどこかで聞いたような気もします。
日曜診療が無理なら月曜でもいいか、という気持ちでしたが、
マダニのために有給を使う悔しさの方が勝ってました。
>「スイカの種」みたいなヤツで覚えておきます。
ヤツは吸血により激太りするらしいので、
寄生日数に応じてタネの種類を変える必要がありそうです。(笑
写真の刺さり方を見ると、
ヘタに抜くと歯が残るという話も納得できますね。
>とほほ神健在ですね。
ひさびさの Bigトホホでした。
治療費や通院時間などもトホホだったり…。(涙
To: ちびるくん
そうか。
ペット飼ってる人ってマダニの知識ありそうですね。
ボクはマダニ耐性が無いのでオロオロしちゃいました。(^^;
>犬用のフロントラインとか掛けたら取れませんかねぇ(笑)
フロントライン、けっこういい仕事するみたいですね~。
登山好きの中には藪こぎが好きな人がいるみたいなので、
人間用のフロントラインを売り出せばある程度売れるのかしら。
アウトドアショップで普通に売ってたりして。(笑
>動物病院の先生はアルコールかけて酔わせてから取ってました。
アルコール方式で取れる場合あるみたいですね。
そもそもマダニって酔うのかしら?(笑
>クルクル回すとダニが取れるグッズも持ってますが、怖くて使ってません。
何種類かダニ取りグッズあるみたいですが、
あんまり試す機会がないだけにどれがいいのやら。
でも、持ってたとしても自分で使いたくないかも…。(汗
自分で取ったとしても、薬もらいに病院には行きたいところですね。
つーか、どっちみち病院行くなら医者に取ってもらえばいいか。
To: Ameさん
ごぶさたです~。
Ameさん激務だったみたいで、お疲れ様です。(^^
>マダニ、最近ニュースになってましたもんね。
そうなんす。
タイムリーに死亡記事も出てたりして、
すごくビクビクしちゃいました。
>想像するだけでこっちもブルーになりますね(^_^;)
暑い夏に血の気が引く話題でした。(寒
>笹薮、猿。。。自分も先日上高地に行った時に両方あったな~。
なんとなく、セレブなイメージの上高地には
マダニなんて悪の存在はいないような気もします。(イメージ
上高地の猿って、実際上品だと思います。
あんなにおいしそうな物売ってるお店が多いのに、
猿被害ってあまり聞かない気が。
>もしもの時は、
まずは知識で武装しましょう~。
もうもしもの時がきませんように。(笑
おはようございます~^^
マダニ・・・ついこの間、テレビで見たばかりなのと
ブヨに刺されたばかりというのもあって
とっても参考になりました。
当事者だったら、焦ってマダニを払ってしまいそうです(‘Д’)
あと、テン泊の時は大きいゴミ袋は持参しているのですが
日帰りでは持参していないんですよ。
今回の場合があったら、確かにまだどこかにマダニがいるかもしれませんよね(;’∀’)
これが自然との一体感…いや、合体というやつなのか!
「自然合体マダニガーZ」
きっと主人公はトホホキャラ…
To: komaさん
>マダニ・・・ついこの間、テレビで見たばかりなのと
最近メディアに登場する機会が増えている気がしますね。
やっぱり流行ってるのかなぁ。
>当事者だったら、焦ってマダニを払ってしまいそうです(‘Д’)
今回、太腿がマダニに噛まれたことは気づけたので適切に対処できましたが、
首とか背中とか、見えないところを噛まれていて、
知らないうちに払ってしまっていたら気づけないですよね。(悩
>あと、テン泊の時は大きいゴミ袋は持参しているのですが
何かと役に立つゴミ袋は、常備しておいて損はなさそうですね。
フマキラー、バルサン、蚊取り線香なども常備かな…。(笑
To: kuroazukiさん
そうさ!
これが合体なのさ!
一体感かんじまくり!
>「自然合体マダニガーZ」
新たなニックネーム候補。w
マジンガーZみたいに頭部合体は怖スですね。
トホホ…