電脳チルドレン の親



(非アウトドア系コラム。その2)
先日『シャープの電卓50周年』なるニュースやネット記事を目にしました。そういえば自分もシャープの電卓愛用中なんですよね。もうかれこれ…

専用機の妙

もうかれこれ 20年以上前に購入した関数電卓 SHARP EL-K710 です。ボロボロですが今も現役で使ってます。

ボロボロ

外観がボロボロなのはいいとして、液晶欠けやボタンの反応が鈍くなったところなど実害も出てきました。「ちょっと取説見たいな」と言う時に、今はだいたいの製品取説がpdf化されてメーカーHPからダウンロードできますが、さすがに20年前の製品だからか見当たらないのも困ったところ。

電卓っていろんな業界向けに特化した製品が用意されていて、金融系、教育系、商売系、理系、などあるみたいですね。そんななか、学生時代に関数電卓なるものを入手した(させられた)理系諸君は多いのではないでしょうか。わたしもその口で、当時は「なんだかいっぱいヘンなボタンがあるなー」なんて思ってました。うーむ、若かった。今でも使わない機能はたくさんありますが。

今の時代『もうスマホで十分さ』なんて扱いをされ、スマホに食われているカテゴリーがありますよね。ゲームとか、デジカメとか、カーナビとか、電卓とか…。でもね。でもね。スマホじゃカバーしきれない『専用機ならではの妙』ってのがあると思うんですよ。え。その考えはもう古いって? でもそう信じたい。

まあ、オッサンの感傷はおいとくとして。関数電卓スマホアプリもたくさんあって機能も十分なんですが、数年で買い替えるスマホや、この先いつまで存続するか分からないアプリを『道具』として頼れない、というのが大きいところだと思います。特に関数電卓の場合は操作性に『クセ』があるので、同じ機種を長く使い込みたいんですよね。

大量のデータ処理はのんびり PC上でやるとして、関数電卓にはその場でチャチャッと演算する即時性を期待したいので、使い方には十分習熟していたいんですよね。愛すべき専用機。これからもがむばって欲しいものです。

新調しました

さて、20年以上も愛用してきた関数電卓ですが、シャープの電卓50周年らしいし、愛機にもいろいろガタも出てきたので、これを機に引退してもらうことにしました。もちろん次も専用機です。
じゃーん。

カシオの fx-995ES

カシオの fx-995ES に新調しました。

シャープ50周年の話をしておきながら、カシオに乗り換えました。いままでありがとう&ごめんなさい。関数電卓って昔はけっこういい値段していた記憶がありますが、いまはずいぶんお手ごろになったものです。機能も使いこなせないくらいたくさん入ってそうです。

関数電卓のメジャーメーカーは、シャープ、カシオ、キヤノンあたりでしょうか。ここまでこなれた分野の製品ならどれを買っても失敗はなさそうですが、カシオに決めた理由が、logです。

対数の底

「なんのこっちゃ?」と思ったあなたは正しいです。こんなブログにアップする話じゃないのは確かです。

とある理由があって log2(x) のように底が 10以外の log演算をよく使うんですが、いままで使ってきた関数電卓は底を指定する機能が無いんですよね。底が 10に固定された常用対数の log機能は備わっていいるんですが…。ていをしていしてぃなぁー。失礼しました。

しょうがないので等価な結果を得るために log10(x) ÷ log10(2) と打ち込むことになるわけですが、これがまた「なんだかなー」なわけです。次買い換えるなら底を指定できる関数電卓が欲しいな、と思いを募らせて何年経ったか。(頻繁に使う演算を登録しろって話もありますが。)

今の関数電卓のトレンドを調べた結果、底を指定できる機能があたりまえのように付いていることを知りヤターと思いました。なんとさらに、カシオが気の効いた釦を搭載しており、このボタンに惹かれました!

底指定

底指定型対数演算機能発動専用釦!(何語だ)
キャー、キター!

底を指定する機能が付いているとはいえ、セカンドファンクション扱いになっている機種が多い中、こいつは一等地に専用釦として鎮座しているのです。頻繁に底を指定した対数演算を行う場合、1回でもキー押下が少ないほうがありがたいのです! ありがとう、底指定型対数演算機能発動専用釦!
はぁ、はぁ…。
すいません、興奮しすぎました。

(その後)
底指定は良しとして、他の機能の発動方法が今までとかなり異なっており、マニュアルを見ながら格闘しています。(T_T)
無難に今までと同じメーカーの SHARP にしておけば良かったかな…。


ああ、結局このレポで何が言いたいかというと、
新しい機器をポイッと渡されてもどんどん使い方を吸収していく子を見て、
歳をとると新しいモノに適応できなくなってくるなぁ、
という自分に気付いた春でした。



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The 9th trail. のあるじです。右往左往しています。