山女日記



彼女たちはなぜ登るのか? 山を舞台にした、女性たちの自分探しストーリー。

山岳小説と言うと、舞台が冬のアルプスだったり、ヒマラヤだったり、繰り広げられるのは男たちが生死をかける壮絶な…。なんてものが多いですが、こちらの山女日記は普通の一般女性たちが主役。仕事だったり、恋人だったり、友人だったり、結婚離婚だったり、人生そのものだったり、それぞれになんらかの悩みを抱え、山に登る。

文章の多くは登場人物の描写に費やされており、山そのものはストーリーを展開していくための脇役、といったところ。え、それでいいのか? うん、それでいいんだと思います。こういう山との接し方もありなんじゃないかと。

どことなく、『八月の六日間』と共通するところが多い一冊だと思いました。

八月の六日間

2015-08-22

やっぱり自分的は、山に背負って行くのはザックだけがいいな。



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The 9th trail. のあるじです。右往左往しています。