目に鮮やかなイエロー。いつものように 大好きなブログ(ポエム)の最新記事 を読んでいたところ、自分にも懐かしいパッケージ写真が目に入ってきた。それはイトメンのチャンポン麺だ。懐かしさと同時に、そこには驚きの記載があった。
「この袋麺は、兵庫県以東では流通していない..」
え?うそやん。
だってだって。イトメンのチャンポン麺は、北陸は金沢で育った自分の懐かしの味だったからだ。子供のころ、即席めんと言えばイトメンのチャンポン麺だった。スーパーに普通に置いてあったし家にもストックがあった。
とにかく味が良かった。巷にあふれる即席めんは満足感を高めるためか味が濃いものが多いが、イトメンのスープは優しい。そしてエビとシイタケの『かやく』により味と香りがさらに増す。慣れ親しんでもうソウルフードってやつだ。ソウルフードはちょっと言い過ぎ感はあるが、サッポロ一番塩ラーメンや出前一丁などの有名どころよりも食卓への登場頻度が高かった気がする。
確かに兵庫県を本拠地とするイトメンのチャンポン麺は全国展開していないのは事実のようで、兵庫以東が正しい表現なのか兵庫以北が正しい表現なのかは分からないが、とにかくあるところを境に日本の東側にはあまり普及していないようだ。そういえば関東のスーパーで見かけたことは無いかも知れない。ソウルフードとか言っておきながら今気付いた。 < おぃ
それにしても何故、兵庫から遠く離れた金沢で育った子が「イトメンのチャンポン麺がソウルフードだ」なんて発言をするまでに育ったのだろう?
イトメンをググると1ページ目に その答えとなる記事 がヒットした。イトメンというシングルワードのみで上位にランクしてくるほどの記事なのでよほどのものに違いない。
そこには兵庫県の製麺会社の商品が石川県で全体の30%ものシェアを獲得して受け入れられている理由が詳しく解説されていた。解説内容は全部腑に落ちるし自分が育ってきた様子がそのまま描かれているように正確だった。しかし30%はすごい。
味以外にもイトメンのチャンポン麺がファン(主に子供)を獲得した理由が書かれていた。それは『五円玉キャンペーン』だ。おお懐かし。いわゆる当たりクジ付きの即席めんとでも言おうか。お守りを演出したような小袋に、御利益がありそうなピカピカの五円玉が入っていると『当たり』 なのだ。
土曜日の半ドンを終えて小学校から帰宅し、普段はお昼ごはんの準備のお手伝いをしない子でも、イトメンのチャンポン麺のパッケージを開ける係だけは率先してやっていたはずだ。空ける瞬間のワクワク感、子供にはたまらないものだったろうと思う。
そうだ。(ごそごそ)あったあった。
子供の頃に当たったイトメンのチャンポン麺の五円玉。オッサンになった今でもずっと大事にとってあるのだ。どうだ。 < なにが
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