ひさしぶりに空豆号のお話です。オースチンカントリーマンは大部分が鉄でてきているのはあたりまえとして、1960年代当時の鉄処理やレストア時の技術もアレなので、錆とはうまく付き合っていく必要があります。昨年もドアヒンジ下をちょっと補修したところです。
紙は傷む
このクルマは鉄とともに紙が多用されています。フロントのダッシュライナーやドアの内張り、窓枠の保護材など内装は紙だらけ。さすがにペラペラではなく厚紙が使われているとはいえ、現代のクルマから見るとちょっとビックリです。紙ですよ紙。
ちょっと粗相をしてダッシュライナーの表面が破れてしまいました。厚紙の表面のレザー風プリントの一部が破れてしまい、中の紙が見えています。黒いマジックで塗ってしばらくごまかしていましたが、ちゃんと補修することにしました。 取り外したダッシュライナー。センターメーターの場合は中央からの2分割となります。アフターパーツが豊富なMINI界隈ではまだ新品のダッシュライナーが入手できるのですが、(ただの厚紙なのに)1マソくらいしてしまうのでこれを再利用します。高級(感)
破れた部分だけを補修するのは難しいので、全体を同一の生地で覆ってしまうことにしました。高級ではないけど高級感があるブラックのフェイクレザーを購入しました。 厚紙のレザー風プリント(左側)は嘘っぽい凹凸と作り物っぽいテカリがありますが、今回購入したフェイクレザーは本革がなめされたようなリアルな質感で手触りも良好。紙に貼るという時点で必要性とか効果はアレですが、いちおう車に使うということで難燃素材を選択しました。施工
ダッシュライナーに合わせて生地をカットします。生地厚は0.8mm。カットしやすかったです。 空気が入らないように貼っていきます。カーブしていたのでちょっと難しかったです。 センターメーター用の半円の切り欠きとか、ヒーター用の穴とか、難易度高めの形状でしたが生地はある程度の伸縮があり、軽く伸ばしてフィットするように作業しました。まあまあキレイに貼れました。今回は接着シール付きの生地を購入してみたのですが、コレチョー便利。接着剤不要でぺりぺり剥がしてペタペタ貼れます。革張りクーラーボックスの時は接着剤との格闘でした。
完成
フェイクレザーを貼り終えたダッシュライナーをクルマに再装着。しっとりと高級車っぽくなりました。
自己満足