2015.5.30~31、雪が残る北アルプスの常念岳~蝶ヶ岳を歩いてきました。常念岳への登頂を果たしたオッサンたち。次はテン泊地のある蝶ヶ岳に向かって歩きます。
遠い蝶ヶ岳
常念岳から蝶ヶ岳までの区間、距離はそれほどではないものの、アップダウンを繰り返す意外とハードなコースなんです。まずは、せっかく登った常念岳から下りにかかります。 ふりかえり、刃物のようなソリッド感のある斜面の常念岳。遠くから見て穏やかそうに見える山容のお山って、近づくとすごく険しい山であることが多い気がします。この常念岳も鋭い斜面やガレた登山道など、なかなか厳しいお山でした。2チーム
体調がベストではなくペースの上がらない u10さんとゴードさん。常念岳を下るだけでもかなりの時間がかかっています。ここで決断。2チームに分かれ、MITSUさんとわたしは先行部隊として先に進むことにしました。あとでテン場で会いましょう!
先行部隊を託されたものの、アップダウンのあるコースにヒーヒーです。登り下りを繰り返して進んできて、さらに蝶槍手前の残雪の登り。アリンコのような先行者が登ってる様子を見て、心折れそうになりました。つ、つらい…。 崩れるなよ… と願いながら通過しますた。(ブル 登り切り、蝶槍山頂に立つMITSUさん。続いてわたしも頂上に立ってみましたが、蝶槍は意外とふつうでした。 穂高に近づいてきて、常念岳から見たものとはまた違った風景です。若干の雲と風が出てきたことと、この先にはもう激しいアップダウンがないことで、景色が軽やかに、かつ爽やかに見えました。 この日の長い道程を締めくくるヴィクトリーロードか。穏やかな丘陵の先に、赤い屋根の蝶ヶ岳ヒュッテが見えます。あそこが今日のゴールです。もうちょっとだ。 展望指示板を通過して、 ヒュッテにゴールです。ふぅ。
グルメでエクストリームな夜
先行部隊として先に到着し、設営まで完了したMITSUさんとわたし。u10さんとゴードさんがまだ到着していないので、まずは1本だけ、ビールを飲む練習をすることにしました。 カンパイ!の練習。(笑
全員集合
やがてu10さんとゴードさんも到着。お二人が到着して実はかなりホッとしました。あのペースで歩いていたなら、日没ハイクも覚悟しなきゃいけないんじゃないかと思っていたくらいなので、われわれの到着から1時間後の到着とは素晴らしいリカバリー。さすがです。
腹ペコなので夕飯準備にとりかかります。なんと言っても今回のヒットは u10さんのミニセイロで決まりですね。山のテン場でこれはイカス! と準備していると、ポツポツと雨が。あわわ、どうしよう。せっかくの夜の宴が…。 小屋の自炊室に移動しました。「素泊まりの人がいなくて、空いていれば使っていいよ」とのことで、ヒュッテの自炊室を使わせて頂きました。湯気の立つホカホカの蒸し料理、最高! どれもこれもチョーウマシ。ここが北アの稜線上とは思えないほどの料理が次々と並びます。バラエティにとんだ料理がテーブルに並び、食べて、呑んで、話して、楽しい宴。テン泊の一番の喜びは、この至福の食事なのかも知れません。 山の仲間たちとの食事はとても楽しいのは何故だろう。きっと、ここにいる人たちは同じく山が好きだし、同じくここに登ってくる苦労を味わっているからなんでしょうね。来て良かった。ここまでは…。
強風の稜線
ビュー!
ゴゴゴゴ!
夜の宴からテントに戻り、横になったわたしは即寝&爆睡。ぐーすかぴー。そんな爆睡から目覚めたのは、激しい暴風の音のうるささ。寝入るとき、雨はパラついていたものの、風はそれほど強くなかった記憶がありました。それが夜中から強風が吹き荒れ、テントを吹き飛ばすんじゃないかという勢い。
強風を受け、テントがひしゃげて室内が狭くなるほど。張縄を張り直したりと、外に出てチェックしようにも外に出れず、このまま明るくなるのを待ちました。コ、コワイ。さすが稜線のテン場…。
辺りが明るくなってきました。多少風は落ち着いてきているもののまだ風は強く、ちょっと外の様子を伺ってみると、バサバサとなびくフライに、強風で変形したように見える幕も…。 こちらはペグも張縄も外れ、風に煽られて転がって行きそうな幕。中の人が外に出ちゃうと、飛んでっちゃうぞ~。(汗 テントは畳まれ、石の重しを載せられたシートがありました。聞けば夜中、ゴードさんの幕は風で倒れてしまったとのこと。その後、小屋に避難して朝を待ったようです。小屋があって良かった…。 相変わらずエクストリーム大好きな u10さんはテントも張らず、『ビビィ寝』で一夜を明かそうとしていたようですが、ビビィはペシャンコで中に人間の気配なし。MITSUさんの幕に避難したようで、とりあえず無事で良かった…。そういうわたしの幕もちょいと風のダメージを受けてしまい、今度メーカーに見てもらおうと思っています。凄まじい夜でした。
夜明け
夜明け後は徐々に風が収まり、雲が切れて青空も見えてきました。 まだ辺りはまっ白なガスに覆われていたものの、風に流されて時々穂高の山肌を見る事ができました。雲一つない晴天もスバラシイですが、雲に覆われた山々は神秘的。 左に目をやれば、前穂や明神の厳しい岩稜に沸き立つ雲。そしてふと右に目をやると、
横尾から涸沢に向かう横尾谷にかかる本谷橋のあたりでしょうか。雨上がりの谷に陽がさし込んで、色鮮やかな虹の橋がかかっていました。 稜線に立つ蝶ヶ岳ヒュッテにも朝が訪れました。行動開始
朝食をとり、コーヒーを飲んで束の間のホッとタイム。今日は山を下りるだけなのでいくぶん気が楽です。 テン場のすぐ裏の蝶ヶ岳山頂を踏み、下山開始です。 さっきまで見えていた虹はもう消えていました。さよなら北ア。また来ます。残雪
蝶ヶ岳から三股へのコースにはまだたっぷりの残雪。斜度は急だし、倒れ込んだ木々に阻まれたりと、なかなかいやらしいコンディション。 そんな中でも楽しむオッサンたち。シリセードなのか滑落なのか分からない微妙なところ。 これから雲海の下まで行くんですね。下山
幻想的な樹林帯をひたすら下り、 名物のゴジラにも会い、 轟々と流れる沢まで降りてきました。 この吊り橋を渡るともうゴールです。 オツカレサマでした。 その後、温泉に入って、お昼ごはん食べて解散。ありがとうございました!
おはようございます!
虹がとってもきれいですね~。
2000mを越える場所で、ミニせいろを使った料理が出てくるとは、
恐るべし、グルトレ(とオッサン達の食への飽くなき欲求w)。
大変な思いをして登ってきた後にこのごちそうの数々は
たまらなく美味しいでしょうね。
テント泊って、キャンプ場でも雨より強風が怖いですね。
ましてや山の上のテン場で風が唸るほどの強風にさらされるなんて。。。
うぅ、怖。
ましてやビビィ寝なんて、エクストリームすぎ(笑)。
ひとまず無事でよかったですね。
ホント、下りはあっという間なんですね。
レポもそんな感じが伝わってきます(^^)
お疲れ様でした~。
いや~スゴいっす。
突っ込みどころ満載ww
それにしても、ハードなコース選定ですよね~
(誰が決めたんですか!?)
でも、正直うらやましい。行きたかったなあ。
絶景&グル&暴風なんて、三ツ星級のフルコース!
食への探求はやめられませんね。次、何にしようかな~(^^
蒸し料理、意外とバリエーション豊富かもしれません。。
u10さんという人、一晩でずいぶん痩せたようですね(笑)
次こそは対策を練ってリベンジしまっす!(え?懲りてない?w)
強風とテントの写真、少し落ち着いたあの時間でさえも、この変形っぷりw
0時以降、かなり激しかったですね。。
あれ?ノーとほほ?まじっすか。
4人の中ではパーフェクトに近かったですねw
これからも、ついていきます。。
こんばんは
うーん、常念岳バッチを買い忘れたのが悔やまれます…
まさかのノートホホフィニッシュでしたねー
うん、まぁ、たまには許してあげますw
色々ありましたが、楽しい山行で、お世話になりました!
またよろしくお願いします^^
続編・・・色々と凄い(笑)
ミニセイロ、私も欲しいんですよね!
それにしてもなんと豪華な宴でしょうか(#^.^#)
そして、強風でいなくなった方達・・・
ごめんなさい、ちょっぴり笑ってしまいました。
私達が行った時も恐ろしいほどの風が吹いてました。
稜線のテントって素晴らしいんだけど、
風には弱いのよね。
お疲れ様でした!私もいつか挑戦しなくては(^^ゞ
ガッツリハイク、豪華な晩餐、そして深夜の暴風。
いやー、中身が濃すぎてw
北アの景色、残雪もあいまって素晴らしいですね~
やはり日帰りよりテン泊のほうが楽しめますね、重いけど(^^;
今回の山行は宴会もとほほもu10さんにもっていかれましたね。
次回は主役の座を奪っちゃってください(笑
お疲れ様でした。
To: Ameさん
>虹がとってもきれいですね~。
虹最高でした。
暴風を乗り越えたご褒美かな。
>2000mを越える場所で、ミニせいろを使った料理が出てくるとは、
まったく u10さんには恐れいりました。
どこかのセンスの良い飲茶店かと思うほど
手際良く蒸しあがっておりました。
>テント泊って、キャンプ場でも雨より強風が怖いですね。
風コワイ…。
雷もコワイですね…。
>ホント、下りはあっという間なんですね。
もうほとんど書くことがないのでアッサリですが、
実はけっこう長かったりします。(^^;
To: mokaさん
>突っ込みどころ満載ww
え、そう?
けっこう普通… でもないか。(^^;
>それにしても、ハードなコース選定ですよね~
さすがリーダー u10さん。
軟弱コースは眼中無し!w
>でも、正直うらやましい。行きたかったなあ。
「mokaさん来てくれれば天城のチームだったのに」
って話してました。是非次回。(^^
グルメ系もヨロシコー。
To: u10さん
>蒸し料理、意外とバリエーション豊富かもしれません。。
メスティンでも蒸し料理できるみたいなので、
わたしも試してみようかな~。
>u10さんという人、一晩でずいぶん痩せたようですね(笑)
痩せすぎて無くなっちゃったかと思いました YO !
>強風とテントの写真、少し落ち着いたあの時間でさえも、この変形っぷりw
写真良く見ると、
われわれ以外のテントもかなりひしゃげてますね…。コワー
>あれ?ノーとほほ?まじっすか。
とほほ? なにそれ? 蒸せるの?w
To: MITSUさん
>うーん、常念岳バッチを買い忘れたのが悔やまれます…
また行かなきゃ!(笑
次は燕岳からの縦走ですね。
>まさかのノートホホフィニッシュでしたねー
ふふふ。
ちょっとテントにダメージがありましたが、
概ねノートホホ。
こちらこそまたお願いします!
To: 矢車草さん
>続編・・・色々と凄い(笑)
なんだか凄い人たちです。(笑
>ミニセイロ、私も欲しいんですよね!
わたしも一気に欲しいものリスト入りしました。
多少かさ張りそうですが軽量ですし、
水の消費はそれほどでもないし、油汚れも少ないし、
蒸しものは山向きかも知れませんね。
>ごめんなさい、ちょっぴり笑ってしまいました。
笑ってネタにしてあげてください。
喜ぶと思います。(笑
>私達が行った時も恐ろしいほどの風が吹いてました。
稜線の風、コワイですよね~。
でもそれ以上に、稜線で迎える朝は素晴らしいですね。
今回は虹のサプライズがあって、ハッピーな朝でした。
To: 忠太さん
>いやー、中身が濃すぎてw
途中までは順調すぎて、
「これじゃー、ネタがないなー」
なんて思っていましたが、見せ場はしっかりありました。
さすがオッサンたち。(笑
>北アの景色、残雪もあいまって素晴らしいですね~
残雪期は難しいコンディションのときもありますが、
すっかり雪が消えてしまった真夏よりも、景色抜群ですね。
>次回は主役の座を奪っちゃってください(笑
ぼくはいつも脇役です。(キリリ