まずは、たいそうなタイトルでごめんなさい。
先日の尾瀬レポはネイチャーフォト中心にまとめてみましたが、今回は尾瀬の各種施設をレポってみたいと思います。尾瀬の情報なんて巷に溢れるようにありますが、自分の備忘録も兼ねてまとめておきたいと思います。
なんたって尾瀬は超メジャースポット。それなりにアウトドア活動をたしなんでいる方から、普通の観光の方まで、たくさんの方々が訪れます。そのおかげか、山小屋、食堂、売店、トイレなどの施設や、たくさんの人を招き入れる交通システムなど、とっても充実していました。
【大清水】
先日のレポの通り、今回は新宿から大清水までの直通高速バスに乗りました。尾瀬戸倉で下車することもできるので、鳩待峠から入る方にもうれしいですね。便は朝7:20発~11:10着を使用しました。もう1本遅い便と、夜行もあるのでスタイルに合わせていろいろ選べそうです。ちなみに往復料金\7000でした。リーズナブルなお値段で提供して頂き、関越交通さん ありがとう。
大清水でバスを降りると、レストハウス(みやげ、軽食、休憩)と、大清水小屋と物見小屋の2軒の小屋、トイレ(チップ制)などがあります。今回はここでは何も買わず、乗車前のコンビニで買っておいたおにぎりなどで軽くカロリー摂取しました。下山に大清水を選べば、物見小屋でイワナの塩焼きとビールを一杯…、というのもいいかも知れません。
【一ノ瀬休憩所】
大清水から尾瀬沼に向かって1時間ほど歩いて行くと、一ノ瀬休憩所が現れます。ここにはうどんやそば、甘味、飲み物が販売されており、ここからの三平峠越え前のいい休憩場所です。一緒のバスだった3人パーティさんはここでランチをなさっていました。
【尾瀬沼山荘】
三平峠を越えて最初に目に入ってくる建物は、尾瀬沼湖畔に建つ尾瀬沼山荘です。50人ほど収容のこじんまりした小屋です。
尾瀬沼山荘のすぐ先に、尾瀬沼休憩所があります。軽食や飲み物があり、沼にたどり着いてホッと休憩、また、これからゆっくり尾瀬沼を散策するために休憩して呼吸を整えたいところです。
【尾瀬沼ビジターセンター】
尾瀬沼東岸を進むと、尾瀬沼ビジターセンター、尾瀬沼ヒュッテ、長蔵小屋がほぼ同じエリアに固まっています。まずは尾瀬沼ビジターセンターのご紹介。大きな屋根が特徴的なビジターセンターです。
ビジターセンターではその山域のいろんな情報が得られるため、是非立ち寄りたいところです。コース状況、花の開花状況、天気、などの便利情報が入手できます。
今回、尾瀬沼から見晴へ抜ける白砂峠にキヌガサソウが咲いているとの情報が掲示されており、翌日峠を通過する際に注意して足下を見ていると、運良く一輪のキヌガサソウを見つけることができました。ビジターセンターに立ち寄ったおかげで、ラッキーにも初めて見ることができました。(^^
【長蔵小屋】
さて、本日のお宿、長蔵小屋へ向かいましょう。案内板の先の木々の間から、シックな佇まいの長蔵小屋が見えてきました。
き、来ましたよ長蔵小屋。前回の尾瀬レポでも触れましたが、憧れの長蔵小屋。むかし何かの本で見て、尾瀬沼で泊まるなら長蔵小屋と決めてました。(過去に環境問題でいろいろあったようですが…。)
木造の建物はよく手入れされ、磨き込まれた床はピカピカです。木を軋ませながら2階の部屋へ向かいます。この日の宿泊客はたった7名。ちょうどミズバショウとニッコウキスゲのピークを外した平日は、どの小屋もこんな様子だそうです。おかげで今日は一人で個室を貸し切りです。
館内の一つ一つのモノに歴史が感じられ、またそれらがセンス良くまとまっています。この照明もステキ。
さりげなく、このようなランプが現役で使用されているのがまたステキ。
本日のお部屋。6畳間に6組の寝具が置いてあるので、他の山小屋同様、定員なら1人畳1枚のようです。
外に出て、あらためて長蔵小屋を眺めます。古い学校みたいですね。ちょっと離れた所に長蔵小屋別館もありましたが、閑散期だからか閉まっていました。
その他にも、長蔵小屋の周辺にはいろんな建物があります。まずは元長蔵小屋。現在の長蔵小屋よりも尾瀬沼寄りに建っており、今は宿泊用途としては使われていませんでした。また、赤い屋根の無料休憩所もあります。休日には多くの方々で賑わいそうです。
こんな外灯も雰囲気満点。
みやげもの、軽食、飲み物を提供している売店もあります。写真のお客さんがコーヒーを注文していましが、注文を受けてからドリップしていましたよ。あー、コーヒー飲みたかったなぁ…。(山では利尿作用に困るのでコーヒーは控えてますが、実は大のコーヒー好きなんです@MOMOパパ。)
(左)尾瀬はおいしい湧水も出てるし、売店もあるので、水切れの心配はなさそうです。(値段はそれなり)
(右)この長蔵小屋売店限定の、木彫りのイワツバメのストラップ。限定に弱いので、もちろん購入。(^^
さて、そろそろ夕食です。普段は大人数が入れる食堂を使用するようですが、この日は人数が少ないため談話室で食事です。談話室にはローテーブル&椅子、薪ストーブ、書籍などがあり、落ち着いた雰囲気です。
本日の夕食。とってもおいしかったですよ。御飯とみそ汁はおかわり可。どの山小屋でも嬉しいですね。
この日初めて会った方々と同じテーブルを囲んで食事するのは山小屋の楽しみですね。山小屋の食堂のシステム(レイアウト)上、だれかのために御飯をよそってあげたり、お茶を入れてあげたりすることが多いので、最初はよそよそしかったのが、山好きという共通点も助けになり話が弾みます。テーブルを囲んだ一人は、写真(カメラ)が趣味ということで、ついつい盛り上がっちゃいました。
翌朝。朝の散歩から戻ってきて朝食を頂きます。今日もたくさん歩くので、もちろんおかわりします。w 海苔は長蔵小屋ブランド。
もうひとつ食べ物の話。
昔見た本の中で、長蔵小屋で作ってくれるお弁当の写真が記憶に残っています。尾瀬ならどこかの店で昼食をとることもできたのですが、長蔵小屋に泊まるならお弁当を作ってもらうと決めてました。出発の際、お礼とともに、ほのかに温かさの残る包み紙を受け取ります。
お弁当と言っても、おにぎり2コに漬け物が添えられているだけのもの。味もいたって普通です。でも、たくさん歩いたあと、包み紙を広げておにぎりにかぶりついたその瞬間は最高でした。
【沼尻休憩所】
尾瀬沼の北岸にある沼尻休憩所。無料休憩所と長蔵小屋系列の売店があり、軽食やみやげものを売っています。沼のすぐそばに建っていて、眺めは良好です。外のベンチに座れば目線がかなり低くなり、水面との一体感が味わえます。居心地が良くてついつい長居しちゃいます。
【見晴の六軒の小屋】
尾瀬ケ原から見た見晴の小屋たち。背後には燧ヶ岳。
ここ見晴には六軒の小屋が軒を連ねており、尾瀬ケ原の賑わいスポットの一つ。各小屋で宿泊できるのはもちろん、軽食や売店も出しています。おしゃれなカフェもありましたよ。(^^
(左)原の小屋。ここのカレー食べたかったな…。
(右)燧小屋。テン場の申し込みはこちらのようです。
(左)第二長蔵小屋。見晴にも小屋を出してます。
(右)桧枝岐小屋。やさしそうな木の外観。
(左)弥四郎小屋。外観の色使いがオシャレ。
(右)尾瀬小屋。
二泊目のお宿はこの尾瀬小屋です。この日の尾瀬小屋では他の男性一人と相部屋でした。相部屋といっても八畳間に二人なのでかなり広々です。相部屋になったこの男性、某団体(?)の副会長さん(!)で、国内はもとより海外の登山経験も豊富で、いろいろお話しして楽しく過ごさせて頂きました。
晩ご飯はハイレベルでした。天ぷらと、福島側の小屋らしく、おソバも出してくれて大満足。
「多少でも標高のあるところでアルコールを飲むと調子悪くなるかも」と警戒していたんですが、
「たくさん歩いた自分にご褒美だ」と、ビールいただいちゃいました。w
それにしても山小屋で『生』が飲めるとは…。さすがに高いけどね。
【赤田代の二軒の温泉】
(左)温泉小屋。
(右)元湯山荘。
見晴から三条ノ滝の方向へ向かうと2軒の温泉宿が現れます。温泉好きとしては要チェックです。次回はどちらかの温泉に泊まってみたいな~。
【東電小屋】
尾瀬ケ原の北のはずれにポツンと建つ東電小屋。1軒のみ、しかも背後には森が広がるという立地もあって、静かに過ごせそうです。近くを流れるヨッピ川、そこにかかるヨッピ橋もいいかんじです。
【龍宮小屋】
こちらは尾瀬ケ原の真ん中の龍竜十字路にポツンと建つ龍宮小屋。尾瀬ケ原のどまんなかに位置するため、尾瀬ケ原をたっぷり堪能するには最適です。龍宮小屋のすぐ後ろには尾瀬沼から流れ下った沼尻川があり、とてもいい雰囲気です。この先でヨッピ川と合流するようです。
【山の鼻】
尾瀬ケ原に入るには、鳩待峠から山の鼻に降りるのが、おそらく一番メジャーな(簡単な)アクセスになるかと思います。今回は尾瀬沼から入ってきたこともあるでしょうが、ここ山の鼻にはえらく人がたくさんいるように感じました。実際人多いです。
山の鼻には国民宿舎尾瀬ロッジ、至仏山荘、山の鼻小屋、の3軒の小屋があります。また、山の鼻キャンプ場というテン場があり、何張かのテントがありました。
山の鼻にはビジターセンターもあります。たくさんの小学生が、ここでいろいろと見学していましたよ。
【鳩待峠】
山の鼻から鳩待峠へは登り坂となります。最後にひとふんばりして鳩待峠に到着したときには「ヤッター! (^O^)/」です。
基本的にオンシーズンはマイカー規制のために自家用車はここまで来れませんので、バスに乗って尾瀬戸倉へ向かうことになります。バスは2種類あり、出発時刻が決まっている運行と、人数が揃い次第出発する運行があります。
そして忘れてはならなのが花豆スイーツ。バスを待っている間の定番おやつなので、必ず食べましょう。w
写真は花豆ソフト。
【尾瀬戸倉】
尾瀬戸倉のバスターミナル横に建つ尾瀬ぷらり館。この中には立ち寄り湯があり、\500で入浴できます。高速バスの待ち時間に入っちゃいましょう。洗い場が4人分程度のこじんまりしたお風呂でしたが、この日は貸し切り状態でひろびろでした。お湯はとろりとしてとっても良かったっすー。
【高速バス】
梅雨時の山行でしたが、尾瀬滞在の3日間、とってもいい天気でした。でも高速バスに乗ったとたん、どしゃぶりの雨。いままでこらえていたものが一気に降り出したようです。
そうそう。バス乗り場の近くにコンビニ的な品揃えの商店があるので、バスの中での『オヤツ』はここで忘れずに仕入れておきましょう。トイレ休憩で高速道路のSAに何回か停まってくれますが、SAにアルコールは売ってませんよ。(ノンアルはあるけど)
プレモル、氷結、じゃがりこ….. 撮れば撮るほど、もう写真はブレブレ。(汗
まいっか。
そんな尾瀬でした。
素晴しい写真、レポートですね。
尾瀬には中学生の頃に行った覚えは有るんですが、殆ど記憶に残ってないです。
こんな山小屋巡りの旅もしてみたいですが、今では体力が無くてダメでしょうね。
はるかな尾瀬~♪
いいなぁ、満喫してきましたねっ♪( ´▽`)
尾瀬沼方面も行ってみたいなぁ~
今度は燧⇒至仏の登山ですねっ( ´ ▽ ` )ノ
いや素晴らしい~♪
黒光りの廊下は素敵すぎます!グッと来ましたよ!
まだ尾瀬未体験ですが妻と二人で行きたくなりました(^_^)。
山小屋には泊まったことないですが雰囲気ありますねー。
一人で一畳はかなりキツそうです。
ウチの娘たちは小さいですが、寝相が悪くて縦横無尽に動くので、凄いことになりそう。
雑誌をみてるみたいだぁ。
写真も素敵です。
食べ物の話が多いけどw
長蔵小屋の看板の文字がいちいちかわいくていいなぁ。
海苔に印刷してある文字もいい。
1人だと、出会いがあって小屋泊いいね~。
テントだと、さみすぃかもね。
こんにちは。
憧れの尾瀬です。
とても参考になるレポでした。
でも我家からはアクセスが悪くてなかなか行けない場所なんですよぉ。
行けるのはリタイヤしてからかな。(^^;
こんばんはです。
本当にいいときに尾瀬行かれましたね~。
雨も降らずに待っててくれるなんて。。
私とは大違い!(笑
私はいつも、マイカー&テン泊なので
山小屋は未経験です。。
バスを利用したワンウェイのトレックもいいですね~。
あぁ 私も平日にゆっくりいってみたい!
尾瀬行く時が着たら、MOMOさんの記事見返して作戦練ります^^
生ビールおいしそう!
お店の看板も雰囲気あって素敵ですね~。
2歳児連れてはやっぱ大変ですかね??
To: a-garageさん
ありがとうございます。(^^
自分もそんなに体力無いんですが、登り下りがそんなにないので、
なんとか歩けました。
意外とやっかいなのが『木道』です。
土より硬いせいで、けっこう足に疲労が蓄積します…。(-_-#
To: こっちゃんさん
こっちゃんの尾瀬レポ拝見してます~。
キスゲの時期のテン泊、イイですね~。(^^
尾瀬沼の方はしっとりと落ち着いていて、
尾瀬ヶ原とはまた違うおもむきでした。
さて、燧ケ岳と至仏山。
私も山を目の前にして、ビビり気味です。(汗
運良く(?)、私が行った時の至仏山はまだ登山禁止、
燧ヶ岳は残雪があるから軽アイゼンくらいはあったほうが
よりとのことですが、アイゼンなんて持ってないので、
泣く泣く(?) 麓から見上げるだけにしておきました。
……。
ま、まぁ、お山はいつでも待っていてくれると思うので、
またいつか!(逃 (^^;;;
To: えふぅさん
長蔵小屋は尾瀬の中でも歴史ある小屋のようです。
最近、こういう昔からあるものとか、
それにまつわるいろんなドラマに惹かれます…。(^^
奥さま&ご家族とご一緒に、是非~♪
To: snow70さん
私も山小屋経験はほとんど無いのですが、子連れだとちょっと躊躇しちゃいますよね。
家族で行くなら、個室を押さえられる小屋を選ぶと良いかも知れませんね。
(割増料金取られますが…)
山小屋では一つの布団に3~4人で寝た、などの武勇伝を良く聞きますが、
時期を選べばそんなことないようです。
最近は劣悪な宿泊環境にならないように、基本的に予約を推奨しているようです。
To: HOKUさん
ぐふふ。やはり食べ物のお話は外せません。(^^
長蔵小屋ブランドはかなりがんばってるようですよ。
小屋、休憩所、オリジナル品、などなど、センスも良いです。
うちはテン泊装備を持ってないので小屋泊ですが、
それぞれ良さが違うんでしょうね。
そのうちテン泊にもチャレンジしてみたいな。
HOKU家は今週末?どこいくのかなー?(^^
To: とーとさん
ありがとうとざいます。
たしかにそちらからだとけっこう遠いですね..。
>行けるのはリタイヤしてからかな。(^^;
まさに、平日の尾瀬はリタイヤ様たちの楽園でした。
最近、山に若者が増えているとはいえ、やはり山の主役は
シニアの方々! しかもみんな元気すぎ~!(^^
To: ゴードさん
わたしもアウトドア活動は基本はクルマなんですが、
今回はソロなのでバスで行ってみました。
帰りにビールを飲めるのが最高っス。(^^
あと、クルマの場合は基本的にピストンルートに
なっちゃうので、入山と下山を違う場所に設定できるのも
メリットかな。
いろいろ趣向を変えると楽しめますね。(^^
To: はるパパさん
ありがとうございます。
暑かったこともあり、生ビールをガマンしきれませんでした。(^^;
尾瀬は多くの人が訪れるだけに、店側もいろいろ工夫してるんでしょうね~。
魅力的なお店が多いです。
尾瀬はどこから入っても、それなりの距離を歩くので、
グズって歩けなくなった時用に、おんぶする覚悟があれば大丈夫かも。
お花のキレイな時期に、家族で尾瀬に行くって、きっと最高だと思います。
うちも今度は家族で~。(^^
こんにちは。
やっぱ良いですねえ、尾瀬。 すべてオサレすぎる~!
我が家にはまだ早いのかなあ・・・恐れ多くて。。。
もっと小さな高層湿原から歩きはじめてみます。
これからは、「いつかは尾瀬」をスローガンに頑張ります。^^
To: 犬吠埼さん
尾瀬… 確かにオサレでした。(^^
山小屋の前に『カフェ』があったときにはどうしようかと思いました。
しかもカフェの中ではオサレなガール達が午後のひとときを 楽しんでおりました。
『いつかは…』という場所があると、今後の楽しみもあって、イイですね。(^^
いつかは、槍ヶ岳、剣岳…、
南の屋久島も行きたいし、北の北海道の山もいいな…、
と妄想中。(汗
前回のフォトレポも今回の施設レポも最高ですね!
この二編だけで一冊の本になるんじゃないかという。。。。
凄いです。そして美しいです。
いいなぁ・・・素敵だなぁ・・・いつか行くことあるのかなぁ・・・
To: kuroazukiさん
>前回のフォトレポも今回の施設レポも最高ですね!
ありがとうございます。
おだてられると、いろんな所に登って、調子に乗ります。(^^
>いいなぁ・・・素敵だなぁ・・・いつか行くことあるのかなぁ・・・
やはりダテに尾瀬を名乗ってないですね。w
どこを見てもキレイでした。
秋の尾瀬もイイらしいので、私もまたいつか行きたいな…。