ある日、K’s Factory のけいすけさんから依頼がありました。「ミニちゃぶ軽量化バージョンを実戦テストしてほしい。」もちろん二つ返事でOKです!
K’s Factory
K’s Factoryはサラリーマンブロガーけいすけさん による自作工房のブランドです。木工モノや布モノなどを精力的に自作されています。わたしは昨年春から K’s Factory の『A4折りたたみテーブル』を愛用中(=モニター中)で、山行の際にはかなり活躍してもらってます。
山行以外にも、ロースタイルなキャンプとか、子供の運動会のお弁当タイムとか、花火大会観覧とか、少人数のお出かけのときにこのサイズのミニテーブルは何かと使い勝手がいいんですよね。今まで約20カ月ほど使ってきましたが故障は無し。軽量コンパクトで信頼性もあり、わが家のアウトドア活動に欠かせないギアの一つになっています。
そんな K’s Factory から、『ミニちゃぶ』というネーミングで 新作テーブルが発表 されました。今までの K’s Factory のテーブルはスクエアなデザインがメインでしたが、これは丸い天板で、その名の通り小さいちゃぶ台のようです。
今回このミニちゃぶを さらに軽量化した試作品を作った ということで、けいすけさんから直々に、そのテストを依頼されました。らじゃー!
ミニちゃぶ(LT)(仮称)
まだ正式なネーミングが決まっていないようで、ここでは仮に『ミニちゃぶ(LT)』と呼ぶことにします。(Light な Table ?)では、まずは ミニちゃぶ(LT) を写真でチェックしていきましょう。
天板の裏に、K’s Factory KSMC2-SAMPLE 2014-11 確かにサンプル品のようです。 天板部分と足となる2枚の板で構成されています。このように組み立て前は3つのパーツがバラバラの状態なので、持ち運ぶ際には収納袋か固定用のベルトなどがあるといいかも知れません。わたしはマジックテープ付のベルト(100均)で束ねて持ち運んでいます。 天板には足を組みつけるための凸部があり、足となる板を重ねて収納するにはこの出っ張りがちょっと邪魔みたいですね。この凸部の影響を回避するために、足には特殊な形状の切欠きが施されています。パズルのピースのようにハメ込めば、うん、ピッタリ。 天板を広げた様子。天板は四枚の板に分割されており、これらが合わさって丸いチャブ台のような形状になるんですね。薄い板の側面には穴が開けられ、そこに細引きが通されています。この細引きをキュッと締め上げて、四枚の板を連結する仕組みです。さすがの精度。 土台とそれを繋ぐブリッジが接合されて、アーチ状の足の組み付け部ができあがっています。 この穴の部分に足をサクッと差し込みます。うむ、キツ過ぎずユル過ぎず。ちょうどいい塩梅になるように合わせこんであるようです。コミ栓やクサビなどの接合パーツは不要で、これだけでかなり安定しています。 最後はこの細引きを締め上げ、天板の4枚の板を密着させると共に、足が抜けないように固定化されるので、さらに安定感が増します。 カッチョイイ! 高さ、有効面積ともにミニちゃぶ(LT) は一回り小さいですが、ソロの食卓としては許容範囲内。なにより形がカワイイ。比較
続いて、大胆にも(?) 大メーカー様のソロテーブルとスペック比較してみます。
カタログ値と実測値が混在してたり、天板面積は机上の計算値だったりして、比較データとしての正確性は欠けるので参考ということで。スノーピーク オゼン
天下のSP製品。時として過剰品質と思える製品を作ってくるメーカーのようですが、山岳シーン向けの製品群はバランスのとれた良い製品をリリースしているようですね。大は小を兼ねないことを知っているのか。(なぜかやや上から目線) で、オゼンですが、必要以上にオーバースペックというわけではなく、現実的に山に持っていける重量&サイズ感になっており、良い製品だと思います。
SOTO フィールドホッパー
ガチンコでオゼンにぶつけてきた商品のようですね。それゆえオゼンとフィールドホッパーは何かと比較されることが多く、比較記事は実物をお持ちの方々の情報を参照してください。おぃ。個人的に意外だったのは、SP より SOTO が重いこと。(オゼン、フィールドホッパー共に、実測値とカタログ値はだいぶ違うという噂もあるようですが。) SOTOは収納寸法がコンパクトだったり、ワンタッチで展開できるといった機構的なメリットがあるようです。こちらも良い製品だなぁ。
K’s Factory A4折りたたみテーブル
はい、ここからが本番。ガレージブランド VS 大メーカー。比較用に、わたしが使用中の A4折りたたみテーブル もリストに並べてみます。この製品の特徴はその天板面積にあり比較4製品の中でトップです。その名の通り展開時にはA4サイズになり、上々の使い勝手です。しかも軽い! 絶対重量が300gを切ると共に天板面積重量比として算出した値(大きいほど良い)も、SPやSOTOを大きく上回っています。うーん、スバラシイ。収納寸法は大きめになっておりここが弱点のようにも思えますが、テーブルを閉じたときにできる隙間にいろいろ収納できるので、使い方次第で収納寸法はあまり気にならないと思います。
K’s Factory ミニちゃぶ(LT)
いよいよ今回の主役、ミニちゃぶ(LT)。なんと言っても特徴はその軽さ。なんと 197g と 200gを切ってきました。人間って、グラム単位の差はなかなか認識しづらいですが、さすがに 200gを切るテーブルは軽さを体感できます。天板面積は既出の製品に比べると小さいですが、軽さのおかげで天板面積重量比はダントツのトップ! 収納形状を工夫したおかげか収納容積もかなりコンパクトにまとまっています。
所感
うーん、なんだろうこの結果。大手メーカーが圧勝というわけではなく、むしろガレージメーカーである K’s Factory の木製テーブル2製品のほうが優位に感じます。A4折りたたみテーブルは天板の広さと軽さを両立させた優等生的な製品。ミニちゃぶ(LT) は小さいけど軽さに特化した特徴的な製品。
調理の作業台として見ると、火に強い金属素材を採用している大手メーカーの製品にも魅力を感じますが、天板のようなフラットな金属部品は単体では強度が出せず、フレームやリブで補強する必要がでてきて重量が増加しやすいんでしょうか。(by素人)
そう考えると木って偉大。木材の種類や合板かどうかにもよりますが、重量と強度のバランスがうまく両立している気がします。加工の容易性もあり、設計者のウデ次第で、ガレージで大手を凌ぐ製品を作りあげちゃうところがクールです。
今回の K’s Factory の ミニちゃぶ(LT) は、サイズと重量のバランス、そして丸っこいカワイイデザインを両立させたスバラシイ製品に仕上がっていると思います。
実戦:雪中
さて、スペックだけ比較していても意味がありません。実戦で使えるかが重要です。
デビュー戦は雪の八ヶ岳でした。いきなりの過酷な環境。雪面って意外とガタガタしているもの。なかなか水平を出しにくい環境であります。テーブルを水平に保ち、かつ安定させるために、雪に対してギュッとテーブルを押し付けたりするわけですが、そんなラフな使い方でもミニちゃぶ(LT) は全然OK。オッサン達のグルトレはいろんな料理が飛び交い、時としてただの物置と化してしまっているミニちゃぶ(LT) ですが、タフに応えてくれました。
実戦:ファミ日帰り
ファミ山行でも持参。日帰り山行の小さいデイバッグでも、ミニちゃぶ(LT) は運搬が苦にならなくていいですね。あ、とり野菜みそが乗ったままでゴメンナサイ。MOMOに組み立て分解やらせてみましたが、子供でも余裕です。
というわけで、まだ試作レベルというミニちゃぶ(LT)(仮称)ですが、すでにかなりの完成度。これからさらに進化して製品化されるのかどうなのか、気になるところであります。
こんばんは~
ミニちゃぶ台いいですねえ
ちょうど今使ってるソロテーブルがちょっとテーブル面が
高くて低いやつが欲しかったところなんですよ。
SOTOのフィールドホッパーにしようかと
思ってたんですが選択肢が増えましたね(^^)
ミニちゃぶ台いいっすね。
脚がピタッと収納されるところにキュンとしますw
重量は申し分なし!
後は、この嵩を自分が受け入れられればテーブルを山に持っていきたいなー(笑)
今のところはジベタリアンかな….
あの極寒で実物みて、木はぬくもりが違うと本気で思いましたよw
金属は寒々しいです。
ほっこりしたい時とうまく使い分けていければありかなぁ。
ピクニックにも使い勝手よさそうだし^^
To: akimichiさん
>ミニちゃぶ台いいですねえ
なかなかオススメです。
ソロにちょうどいいかんじです。
>SOTOのフィールドホッパーにしようかと
このジャンルのソロテーブルを探すと、
フィールドホッパーは候補に入ってきますよね~。
ウッドテーブルもいいですよ~。(^^
各種揃えてみる、っていうのも。(笑
To: u10さん
>脚がピタッと収納されるところにキュンとしますw
容積的に無駄のない、ギュッと高密度な収納です。
>後は、この嵩を自分が受け入れられれば
お得意の見える収納か、ブラブラ収納か。(笑
>今のところはジベタリアンかな….
雪がたくさんあれば、イスとかテーブルとか、現地で作りだせますね。
さすがだ!
To: はるパパさん
>金属は寒々しいです。
たしかに季節的に、木のぬくもりは大きなメリットになりますね。
食卓には暖かみが欲しいですね。(^^
>ピクニックにも使い勝手よさそうだし^^
家族で使う時にも重宝してますよ。
上のコメントに『地べたLOVE』な方もいますが、
現代文明に生きる我々には、やはりテーブルが必要です。(笑
わたし、コレ発注してるんですよね…
けいすけさん、わたしもモニターやりますよ~。(笑)
To: 小鳥さん
>わたし、コレ発注してるんですよね…
きっと丹精込めて、小鳥スペシャルモデルを製作ちうなんですよ~。
>けいすけさん、わたしもモニターやりますよ~。(笑)
だそうです。>けいすけさん (笑