Trek北アルプス
9bota
黒部源流ハイクDay3・高天原
2017.7.18〜23、黒部源流域を歩いてきました。折立から雲ノ平まで歩いたDay1。水晶岳、鷲羽岳、黒部源流を歩いたDay2。Day3はのんびりと雲ノ平を散策し、さらにのんびりするために高天原へ向かいます。
テン場撤収
今日も天気良さそう
1日目、2日目はたくさん歩いたので3日目は休息日にしようと決めました。早立ちの必要もないので朝は寝坊しようと思っていたんですが、せっかくだからという貧乏性が出てしまい、わりと早起き。まだ陽が昇る前の雲一つない空、辺りには凛とした空気が漂っていました。
KKT(完全乾燥撤収)
雲ノ平のテン場に太陽が届くのを待って、しっかりとテントを乾燥させました。撤収が終わった頃、テン場には自分1人でした。
雲ノ平散策
スイス庭園
初日に雲ノ平まで来たものの、その日は雲がかかっていたり疲れきっていたりと雲ノ平を堪能していませんでした。快晴の3日目の朝、雲ノ平をゆっくりのんびり散策しました。スイス庭園からの水晶岳。
雪渓の先の薬師岳
黒部川にぐるりと囲まれたように位置する雲ノ平。廊下の向こう側に見える薬師岳は近そうに見えて、とっても遠い。
延びる木道
スイス庭園、ギリシャ庭園、アルプス庭園、アラスカ庭園、日本庭園など、いろんな呼び名の庭園がある雲ノ平。行ったことないけれど、そう言われるとそんな風に見えてくる不思議なネーミング。木道が整備されており散策にはもってこいです。
ハナ
ハナも咲いていました。
祖母岳からの眺め
雲ノ平の東端にある立派な祖父岳に対して、中央に静かに佇む祖母岳。それほど標高が高くない丘のようなお山なので、登る価値あるのかなーなんて思っていましたが、価値ありです。ぐるりと周囲にある標高の高い立派な山々を雲ノ平の台地越しに見ると、山の迫力が抑えられてなんとも不思議な光景。山のすそ野が隠れててっぺんのほうだけがちょこんと見えるので、かんだかカワイイ。
水晶岳、祖父岳
昨日登った水晶岳と祖父岳。
槍ヶ岳、三俣蓮華岳
祖父岳と三俣蓮華岳の間に槍のてっぺん。
笠ヶ岳、黒部五郎岳
黒部五郎岳も今回の訪問予定地に入れています。
ぐるり。
雲ノ平山荘
青空に浮かぶ
雲ノ平を散策し、雲ノ平山荘で休憩することにしました。たいして疲れているわけではないけれど、ただ山荘の中で休憩してみたかったのです。
まだ新築の木の香り
2010年に山荘を新築しなおしたという。7年経っているはずですが、まだまだ新築と思えるほど。ビューテホーです。
窓からのパノラマ
食堂からのこの景色がスバラシイ。窓を横方向に大きめにとり、三俣から黒部五郎にかけての稜線を楽しむことができます。
いい景色にはいい音楽
山荘の中にはジャズが流れておりました。
オサレカフェ
カウンター越しの
外の景色の眺めもいいのですが、中の景色も以下同。ここはどこかのオサレな街のオサレカフェですか?と思ってしまうほどのオサレ空間。ちょっと時間が早かったですがランチをオーダー。カウンターの向こうの厨房での、作業する音が心地よい。
トマトパスタ
レトルトをあたためるだけという山荘もありますが、野菜やキノコが入ってしっかり調理している感。トマトの酸味も食欲増進。ペロリとたいらげちゃいました。
食後のコーヒー
コーヒーも淹れてもらいました。至福の時。
絶景なり
格子の窓越しの景色は、北アの絶景ベスト3に入れよう。(勝手ランキング)
最果ての高天原へ
さよなら雲ノ平
のんびり散策できたし、パスタ食べたし、コーヒー飲んだし、たっぷりと雲ノ平を堪能できたので、これで発つことにしました。さよなら雲ノ平。また。
どんどん下る
雲ノ平を離れて向かうは高天原。雲ノ平の台地から標高を下げて北アルプスの最深部を目指します。こんなに下るの?というくらい下りますが、高天原に湧いている温泉のためにはしょうがありません。
落ち着く空気感
わぁ、なんだか雰囲気が全然違う。山の稜線の緊張感ある空気ではなく、麓の里山のような癒される空気。安心感が違う。
ゆれるワタスゲ
ワタスゲがぽわぽわしていて、さらにリラックスムード満点。スキップしたい気分です。
別天地
高天原山荘手前には湿原があり、池塘が点在。ワタスゲやニッコウキスゲなどの見ごたえある群生が広がり、まさに別天地であります。ここ、好きです。
高天原山荘
赤い屋根
樹林をバックに立つ赤い屋根の高天原山荘。絵にかいたようなロケーション。
着いた
着きました。ようこそ。どうも。2011年に建て替えられたという高天原山荘はとってもキレイでした。
一番乗り
休息日のこの日はテントじゃなくて山荘泊。さっそくチェックインしたところどうやら一番のり。どこ使ってもいいよということで、当然No1のお布団をゲット。窓際だったのでちょっとモノを置くのに便利でした。
高天原温泉
沢沿いの野天風呂
小屋に荷物をおいてさっそく高天原温泉に入りにレッツゴー。小屋から温泉までは徒歩20分ほどあり気軽に入れるという距離ではないですが、この秘湯に入れるとなれば短い距離です。温泉は露天というか野天。沢沿いに3つの湯船がありました。(一つは女性専用)
サイコーっす
キャッホイ! 誰も入っていない温泉を独り占め。白濁したお湯を手ですくうと湯の花が舞い、温泉らしい香りもグッド。この秘湯に来てみたかったんですよね。来てよかった。あー、たまらん。
山荘での語らい
風呂上がりの一杯
小屋に戻ってデッキで乾杯。本日は小屋泊で1泊2食付。ボケーと呑みながら夕飯ができるのを待つだけの贅沢。今夜は建物の中で寝れるということで無警戒&無防備。テン泊は自然の中で寝るためどこかで緊張感を保ち続けているようで、心からリラックスできていなかったことに気づきます。
ランプに明かりが灯る
薄暗くなってきて、ランプの宿の名にふさわしく灯がともりました。
すげーうまかった
いただきまーす。夏の最盛期の前の平日ということで宿泊者は12名。これくらいの少人数だとほとんどの人とお話しすることができて、仲良くなるにはちょうど良い。どこから来たの?明日はどこいくの? なんて。
呑みながら
食後。烏帽子を基地としている遭対協のお二人と、お医者様だというソロハイカーさんと、あれやこれやと楽しいお話をさせていただきました。街へ下りればお互いに接点がなく、きっと話すこともなかったであろう初対面の人とも、山に来るとなんでも話せてしまう不思議。会話に飢えていたということもあり、消灯時間まで話し込んじゃいました。
おやすみなさい
いい休息日になりました。
いやー雲の平満喫ですね。
青空だし、景色のいいし、のんびりしてるし。
さらに、温泉に小屋メシと来ましたか、、
雨ハイクのハードコースでアルファ米を食べる世界ではないのですねw
自分も、行ってみたいです。
雲ノ平良かったです。でもハード好きでドMなmokaさんには物足りないかもしれません。温泉はマジサイコーでした。歩いてしかいけないのでよりプレミア感がアップです。
こんなハイクを楽しみたい。
北アルプスの奥地とは思えない雰囲気。優雅だ…
はっきり言って、羨ましい(笑)
連泊ハイクの食材が気になるところ。
最終日も近くなると、やっぱりアルファ米系なのかな?
どうも。優雅ハイカーです。ピークを踏んだり3000m峰をゲットするのもたまにはいいですが、基本的に自分は旅スタイルの山歩きが好きなんだと再認識しました。あとは温泉。ピークハンターじゃなくて秘湯ハンター。フリーズドライ食材は使いましたが、アルファ米は持って行きませんでした。生米にこだわって毎回炊いてました。
いいですねぇ。
また是非訪れたい場所です。
ほんと小屋泊で、シーズン前かぁ、
シーズンの頃に訪れた時は、凄い人でしたよ。
温泉独り占めは最高ですねぇ。
この次の週から本格夏山で人が大勢になると聞きました。この週までが空いている、と知ってる人は知ってるみたいで、玄人ハイカー比率が高かった気がします。湯船が一つじゃないので、逆に独占するのが難しかったです。
お天気も良く、大人の香りが漂う素晴らしいハイク。
自分もソロになったらこんなハイクがしてみたいです^^
これだけの日数だとテン泊と小屋泊を絡めるのが良いですよね。
僕は出来れば小屋泊オンリーで行きたいw
温泉も魅力的、うらやまです。
オトナハイク。そうです。子供が中学生になったら是非始めてみて下さい。ガツガツピークハントはちょっと抑えて、ただ歩くことを楽しむ。ただ自分がそこにいることを楽しむ。
小屋泊テン泊それぞれ違う魅力がありますねー。長期なら両方織り交ぜると楽しめそうです。
ていうか、ずっとテン泊だとツライ。温泉サイコーでした。
9botaさん、今晩は!
素晴らしいです!
熊にも会えたし、温泉にも入って・・・
サイコーですね!(^_-)-☆
僕もこの山域が大好きです。
なんと言うか、昔からの自然が残るあの雰囲気って独特ですよね!
僕も二度ほど訪れましたが、まだ高天原温泉には行ったことがなくて、いつか行くつもりです。
9botaさんの行程、とても参考になります。
続きが楽しみです。(^_-)-☆
熊にはビックリしましたが、この温泉に入ったらすべて忘れて、すべて報われました。この山域、自分もファンになりました。温泉の存在が大きいです。温泉だけを目的にしてもいいかも知れません。またいつか訪れてみたいです。