2014.8.4~6、白馬岳登山に家族で挑戦してきました。猿倉から白馬岳頂上宿舎までの雪渓編からの続きのお話です。苦労して登りきり、ついに稜線上に辿り着きました。
山小屋LOVE
「さー、テン場に着いたね~。テント設営だ~。」「え、ヤだ?」(汗
雪渓を登り、ガレた急登を登り、標高差1500m を登り切ったわが家の女性陣。これだけで疲労困憊なうえ、稜線が近づくにつれて猛烈に吹き荒れる強風。そしてついに降りだした雨…。心が折れてしまったようです。この荒れた環境の中でテントを張って一晩越すのは精神的にツライということで、小屋泊を熱望されました。 こんな悪コンディションでもそこそこ張ってますね。でもまだスペースあり。一息ついて冷静に考え、それほどテン泊経験のないわが家が無理してこの過酷なコンディションで張ることは無いなと小屋泊を選択しました。自分的にも稜線上のこの強風の中、もしもの時に家族の面倒を見れる余裕がなかったというのもありました。せっかくテント背負ってきたんスけど…、ね。 そうと決まればさっそく白馬岳頂上宿舎に素泊まりで宿泊をお願いしたところ、ラッキーなことに超ガラガラ。なんと16人部屋をわれわれ3人で使わせてもらえました。ありがとうございます。16人部屋に3人ということを除いても、ここは1人当たりの寝床スペースがとっても広いんですね。超快適。さすが北ア、さすが白馬、レベル高いです。山小屋LOVE。 小屋泊を決めてしまえばもうやることはありません。レストランに行って生を一杯いただきました。ぐびぐび。
「サイコーじゃー。」 < 一人ご機嫌
「はっはっは。」 < 一人超ご機嫌
「さー、晩ご飯、自炊しよー」
「あれ? なんか元気ないね、みんなー。」 < おバカ
わが家の女性陣、頭痛と気持ち悪さを訴え始め、高山病の症状が出始めてしまったようです。いままでの山行の経験上、標高2700~2800m が彼女らの危険水域なのかもしれないとは思っていたんですが、またしても。食欲も無く、部屋で休憩したいとのこと。お、お大事に…。オッサン一人で自炊して、さみしい晩ごはんでありました…。(-_-
朝のティータイム
翌朝。わが家の女性陣、なんとか回復傾向です。朝から「お腹空いたー!」と騒ぐくらい食欲も出てきたようで、ヨカッタヨカッタ。体調が戻ってきたのは何よりですが、お外の天候は相変わらずイマイチです。ガスで真っ白け。そして強風。そんな中、早々に旅立って行く人、出発をためらっている人、さまざまです。もちろんわが家は後者です。こんな中を歩きたくないんですー。ですが、7:00 から部屋の清掃を始めたいと言うことで(追いだされ)、シブシブ出発です…。
外に出て、ビュッと吹きつける風にさっそく萎えましたが、とりあえず、白馬岳に向けて歩き始めます。 天気が良ければ、向かう先に白馬山荘と白馬岳の山頂が見えてくるはずなんですがね。まっしろけ…。 ここまで近づいてようやく白馬山荘を発見しました。さてどうしよう。今日は稜線を歩いて白馬大池まで向かう予定ですが、この視界。本日のコース的にそれほど時間に追われているわけではないので、出発して30分も経っていませんが、さっそく休憩をとることにしました。(笑 さすがは白馬山荘のスカイプラザ。山小屋の施設とは思えないくらいとっても格調高い造りです。 中に入れば外の強風の音はシャットアウト。静寂の中にクラシック音楽が流れ、ああ、別世界…。ココ、ヤマゴヤデスカ? 山の上でこんなに優雅な時間を楽しめるなんて素晴らしいですね。ああ、もうここから出たくない~。ガスワンダー
外に出たくないと嘆いていても、天候は変わりません。至福のティータイムを終え、白馬岳の山頂を目指しました。
着いたよ~。でも風強い~。飛ばされる~。(涙 でもこんなコンディションですが、やはり登頂は嬉しいモノです。やったね。 ひとしきり登頂を味わった後、稜線を先に進みます。天気が良かったら、ここからの稜線歩きは最高だったんだろうな~、と残念に思いながら、真っ白なガスの中を下りていきます。 白馬岳から三国峠に向かって標高を下げていくと、あれ? ガス晴れてきたかも? (ニヤリ稜線歩き
今までは大きな雲の塊の中にいたんでしょうか。雲の底からポコッと抜け出た途端、パッと視界が開けました。すぐ頭上には真っ白い雲の層があるけれど、その層の下はクリアで遠くまで見渡せます。Oh!ミラクル! なんと足元には市街地と日本海まで。今回の山行で、こんなに視界が晴れたのはこの時が初めてでした。 これからボクたちが歩く稜線もはっきりと見えます。これだよ。ずっとこんな光景を見ながら歩きたかったんです。 ちょうど時を同じくして、足元には大好きなコマクサが。景色も見たいし、足元の花も見たいし、ここへきて嬉しい悲鳴。 その後、小蓮華山にも登頂し、どんどん進みます。 あっちは雪倉岳のほうかな? 奥は朝日岳かな? なんて、良く分からないけど、景色を眺めながらの稜線歩きを楽しみました。 今までは一面に立ち込めた真っ白いガスが残念でしたが、ここまで視界が得られると、白い雲は景色をいろどる名脇役ですね。なんて調子いいこと言ったりして。風に流され、山にぶつかり、刻々と様相を変える雲が見せるネイチャーショーをたっぷり堪能しました。ヴィクトリーロード
小蓮華山からさらに標高を下げて雷鳥坂にさしかかったとき、その名の通り、まさに雷鳥に出会いました。数メートル先に、何も警戒せずにのんきに佇んでいました。(^^ 広々とした山肌に、一本延びていくわれわれの進む道。山でしか見られないこんな景色、好きなんです。 ザッと流された雲の先から現れた本日の幕営地。白馬大池が見えてきました。 ここまで来ると、気分も晴れやか。大きなケルンのてっぺんに、さらに石をのせたくなる余裕も。 大池に向かって下りていくと、そこは花の園。ほんとにたくさんのお花が出迎えてくれました。 お花畑の向こうのテン場にはいくつかの幕が張られ、まずまずの天候のもと、遠くからでも活気が感じられました。ここは風もなくて穏やかで、われわれでも不安なくテントを張れそうだね。 本日のゴールです。さて、ここでのんびり一泊過ごそう。2日目
07:05 白馬岳頂上宿舎(2730m)
07:30 白馬山荘
~ティータイム~
08:10 白馬山荘
08:25 白馬岳(2932m)
09:20 三国峠
~小休止~
10:20 小蓮華山(2766m)
~小休止~
12:20 白馬大池(2380m)
次編、最終回の大池編に続きます。
おはようございます
ガスワンダーの世界から一転、素敵な景色にお花に雷鳥!
辛いところを乗り越えてのご褒美はなかなかのモノでしたね^^
広々とした山肌に延びる一本の道、自分も好きなんですよね~
普段も進むべき道がこうやって見えたらいいのにとか思ったり^^;
次はいよいよテントの出番?
白馬大池は家族でノンビリには良さそうなので、参考にさせていただきます!
おはようございます♪
雪渓編から続けて読ませていただきました~
ママさんもMOMOちゃんも楽しめたようで良かったですね~(*^-^*)
白馬岳は、この標高とは思えない建造物がいっぱいで魅力的なところですよね~♪
ここは、思い切って小屋泊は正解だと思います(^ш^)
白馬大池、テント場も素敵ですが、上から見下ろした眺めも
素敵ですよね~~♪♪
あ~また行きたくなってきちゃいました♪♪
なんだ、MOMOパパさんもガス男、GETしてたんですね~(笑)
おぉ、同志よw
でもミラクルが出るところが、我が家との大きな違いかと思います(涙
北アの稜線歩き、やっぱりこういう景色見ながら歩きたいですよね。
女性陣のモチベーションも上がり、つ、ついにテントの出番かな?(笑)
そしてツエルトが出てきたら、尊敬しますww
こんばんは~^^
大部屋を3人で利用出来たんですかぁ~w( ̄0 ̄)w
どこで寝ていいのか迷いそう(笑)
端っこ?もしくは贅沢にど真ん中・・・koma家だったらどうしましょう(笑)
スカイプラザ・・・絶対に利用したいんですよね(*^_^*)
落ち着いたら外へ出れなさそうですが( ̄▽ ̄)ゞ
もう、ガスはしょうがないですけど
たまに見れる景色は本当に嬉しいですよね( ≧∀≦)ノ
やっぱり気になる次の宿泊。
テントかしら???
山荘気持ちいいですよね~。
我が家は先日初山荘してきました~。
すっかりママははまってしまって、山荘のときはついてくと^^;
ガスも晴れて雷鳥も現れて完璧ですね!
To: MITSUさん
>ガスワンダーの世界から一転、素敵な景色にお花に雷鳥!
このままずっとガスワンダーだったらかなり悲しかったと思いますが、
ミラクルが起きてくれました。(^^
>広々とした山肌に延びる一本の道、自分も好きなんですよね~
どこまでも歩いていきたい衝動にかられますね。
>普段も進むべき道がこうやって見えたらいいのにとか思ったり^^;
おっと意味深ですね。(笑
溜まってるものは肉会でブチまけちゃいましょうか。
>次はいよいよテントの出番?
はい。(^^
ここは風も無く穏やかで天国みたいなところでした。次レポで。
To: もえここさん
>ママさんもMOMOちゃんも楽しめたようで良かったですね~(*^-^*)
心から楽しんでくれてるといいんですが、
ホントのところはどうなんでしょ~。(^^;;;
>白馬岳は、この標高とは思えない建造物がいっぱいで魅力的なところですよね~♪
ほんとに素晴らしいところですね。次回は晴天の時に訪れたいです。
で、スカイプラザでスペシャルディナーなんか食べちゃいたいですね。(^^
>あ~また行きたくなってきちゃいました♪♪
白馬大池はのんびりまったりできる雰囲気がいいですね。
キャンプだけしに行きたいくらいです。(笑
To: u10さん
>でもミラクルが出るところが、我が家との大きな違いかと思います(涙
ふふふ。この夏の連続台風の合間にミラクルが出てしまうところが、
ウテン・ガスオさんとは違うところです。(笑
いっしょにしないでね。w
>北アの稜線歩き、やっぱりこういう景色見ながら歩きたいですよね。
3000mクラスの山々が連なるアルプスならではですね~。
八ヶ岳とか、同じくらいの標高の独立峰と比べても、
やっぱりアルプスの迫力は凄いです。
>女性陣のモチベーションも上がり、つ、ついにテントの出番かな?(笑)
もってきた甲斐がありましたよ。(^^
ちなみにツエルトは出てきません。(笑
To: komaさん
>大部屋を3人で利用出来たんですかぁ~w( ̄0 ̄)w
最初、かなり戸惑いましたね。広すぎて~。(^^
でも他の布団を散らかすのもなんですし、
結局、決められた布団のところだけを使用して
こじんまり過ごした小心者のわが家です。(^^
>スカイプラザ・・・絶対に利用したいんですよね(*^_^*)
素晴らしい施設ですよ~、是非是非。
そうそう。
素晴らしすぎて、外に出たくなくなる危険があります。(笑
>たまに見れる景色は本当に嬉しいですよね( ≧∀≦)ノ
アルプスならではの景色の中を歩いてると、
涙が出てきそうになるほど嬉しいですね~。
最近涙もろくて…。
>やっぱり気になる次の宿泊。
うふふ。幕張りますよ。(^^
To: はるパパさん
>我が家は先日初山荘してきました~。
おお~、行かれたんですね~。
レポお待ちしてます~。(^^
>すっかりママははまってしまって、山荘のときはついてくと^^;
あれ?
その言い方は、山荘じゃないときはついてこないってこと?(汗
>ガスも晴れて雷鳥も現れて完璧ですね!
この夏は晴れが少ないせいか、
アルプスを訪れた人が雷鳥と遭遇する率が高い気がします。
とにかくヨカッタ!
こんばんは。
家族で白馬っていいなぁ。
我が家の娘たち、最近あまり山についてこなくなって寂しい。。。
>白い雲は景色をいろどる名脇役
その通りだと思います。
MOMOパパさんのガス男ぶりに、
親近感を感じるのはなぜだろう。(笑)
白馬ってこの時期でもまだコマクサ咲いてるんですね。
見てみたいです。
To: ユキヲ…さん
>我が家の娘たち、最近あまり山についてこなくなって寂しい。。。
はい。うちもそうですよ~。(涙
久しぶりのファミ山行でした。(^^
>MOMOパパさんのガス男ぶりに、
キャー、やめてー。
ガス男なんて自覚は全然ありませんでした。(汗
ありませんから。(必死
>白馬ってこの時期でもまだコマクサ咲いてるんですね。
そうですね~。
そろそろ枯れだしてもよさそうですが、ちょうどいいかんじに咲いてました。