前々からずっと欲しいなーと思っていたものの一つにスキレットがあります。そんなに高価なものでもないしパッと買っちゃえばいいのですが、鉄製品で永く使えるということもあり、勢いに任せたチョイスや妥協したチョイスの結果、後悔しながら一生使い続けるのは避けたいわけで。そこで自分の納得感のためにがんばってリサーチしているのですが、リサーチすればするほど悩んでしまって買えないというあるある。
直径15cm前後を中心に、わたしが悩んだ軌跡の記録です。
LODGE スキレット 6 1/2インチ
スキレットと言えばこれか。ニトスキをはじめ、安価なキャストアイアンが流行中ですが、スキレットといえばロッジが大定番。扱いやすいサイズ感と MONOとのコラボ企画などもあり、いままで馴染みがなかった層にも鋳鉄製品を認知させたのではないでしょうか。しかし、一般に普及するほど物欲が低下する法則が悩ましい。OIGEN F-320
ロッジとガチンコ勝負。見た目はまんまロッジのスキレット。大きさ、深さ、注ぎ口、持ち手まで、かなりそっくりでスキレットの王道勝負です。しかも品質スゲー。肌のキメの滑らかさや、バリの処理など、見て触れば丁寧な仕事っぷりが分かります。見た目が同じなだけにロッジと比べてしまいますが、ツクリの良さでは南部鉄器 OIGENの勝利だと思います。ロッジは良く言えばワイルド、悪く言えば雑。そこも魅力なのかもしれませんが。柳宗理 ミニパン
鋳鉄デザインコンシャス。美しいです。さすが柳宗理。注ぎ口の緩やかなカーブや、持ちやすそうなハンドルなど、固い鉄素材とは思えない柔らかさを感じます。長年わが家では柳宗理のミルクパンを使っていることもあり、このブランドのデザインの秀逸さは十分承知。ミルクパンと径が同じで蓋を共用できるメリットも。ただ、深さが浅く、汁物(オイル物)にはややキャパ不足か。浅いせいで周辺への油ハネも多いらしいとか噂。小笠原陸兆 ミニパン
やられました。デザインは柳宗理が頭一つ抜けていると思っていましたが、上がいました。なんなんだ、この美しさは。ハンドル根元のキュッとしたところなんてもう。物理的に重い鋳鉄製品も、デザイン次第で軽やかに見えてしまうんですね。これで料理を出されたらおいしさ3割増しくらいでしょうか。欠点は、デザインが洗練されすぎていて自分(オッサン)には似合わないところかな…。あとは価格。OIGEN ちょこっと鍋
変わり種。OIGEN のラインナップを見ていたら、スクエア形状の鉄器を発見。もはやスキレットというジャンルに収まってない気がしますが、トースターに入るサイズ感といい、ハンドルが着脱できる構造といい、普段使いとしては最高に便利なんじゃないだろうか。実用性が高すぎて生活臭がするところが難点か。snowpeak コンボダッチ
もうスキレットじゃないけど。ハンドル着脱式に魅かれて彷徨っていると、snowpeakのコンボダッチに含まれているスキレットが優れているのでは、なんて思ってみたり。きっと最高なんだろうな、品質も、保証も、価格も。浅鍋としてアヒージョなどにはベストマッチしそうですが、皿として使うにはちょっと深いかも。このクラスは 5~10mmの差が大きい。岩鋳 フライパン15
ちょーオーソドックス。ハンドル着脱ギミックは一旦無しにして、とってもふつーなヤツにリサーチを軌道修正。ふつーといっても、南部鉄器を選べばどれも品質はアベレージ以上であるため、安心できます。もうちょっと遊び心が欲しいか。釜定 ワンハンドパン
THE・モダン。柳宗理や小笠原陸兆のような曲線基調の有機的なデザインとは別路線で、こちらもデザインが素晴らしいスキレットです。初めて見たときビビビときました。一生を共にできるスキレットを見つけたと確信しました。もうこれしかない。これに決めよう!あ、予算オーバー…。(汗
スキレット探しの旅は続く。
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