もう2月になってしまいましたが2020年初エントリーということで、あけましておめでとうございます。2019年はソトアソビ無しで家のことばかりやっていましたが、2020年も引き続きそんな年になりそうな予感です。さっそくですが屋根を造りました。
朽ちたパーゴラ
わが家の2階にある広めのデッキは今風にアウトドアリビングと言いたいところですが、無駄に広い洗濯干し場となっています。数年前に雨漏りをなおすために自分で全面防水処理したのはいい思い出。
ここ最近は春になると朽ちた穴を狙って蜂が巣作りに来るようになってしまい、花粉と共に嬉しくない春の訪れを感じていました。 一念発起して昨年秋あたりからDIYを開始し、とりゃーーー! とパーゴラを一気に撤去。木が接していたサイディング部分に跡が。細かいことは気にしない。
準備
撤去したはいいけど次はどうしよう? 前回とおなじデザインのパーゴラにするのもつまらないので、雨の日でも快適なアウトドアリビングにするために(=洗濯物を干せるように)、パーゴラ+簡易的な屋根を掛けることにしました。手書きの落書きレベルですが、時間を見つけては構想を練り始めました。 屋根の高さと厚みは前回のパーゴラと同等におさめ、かつ、重みに耐えられるよう今まで以上の強度を確保したいなと考えました。『十字相欠き継ぎ』という継手で木を井桁状に組んでいく設計にしました。(手書きの)正確な図面に従って仕入れた木材を加工していきます。「加工を失敗して組みあがりませんでした」と大量に仕入れた木材を無駄にしてしまうトホホがよぎりながらの作業です。 軒先の雨があたりそうな場所は銅板で保護しておきました。銅板の巻き方がわからずゴテゴテになってしまいました。ちなみに組みあがってから木を塗装するのは面倒なので、この段階で全部塗装は済ませておきました。組み上げる
長い準備期間を経て、棟上げは一気に。
梁をわたし、棟木をかけていきます。 順調順調。 垂木をかけ、井桁状に組みあがりました。ちゃんと組みあがるだろうかとビクビクでしたが、思いのほかサクサク順調に組みあがりました。ビス止めしていないのにガッチリと組みあがり、継手という技術の素晴らしさを実感しました。正確な設計と精密な加工があれば、現場ではトラブルが発生しないことも証明されました。さすがオレ。(おい)やばい。美しすぎる。
屋根をかける
DIYでデッキに屋根を掛けるとなると定番はポリカでしょうか。一言でポリカと言っても昔ながらの波板から、中空、折板、平板と種類は様々。薄くスッキリ仕上げたかったので、コストは高めですがポリカ平板にしました。 ポリカ平板の固定方法は、『垂木 → 防水両面テープ → ポリカ平板 → 防水両面テープ → アルミ板ビス止め』とサンドイッチにしました。 ポリカ平板はタキロンシーアイの製品を選びました。直射日光を避けつつも光は取り入れたかったので乳半を基本としつつ、一部をクリアにしました。クリアはその名の通りクリアで透過率がハンパないですがその感動は最初だけと思っていたほうがよいです。屋根にはチリやホコリなど付着するものなので、いろいろ見えすぎちゃうのもほどほどが良いと思いました。わたくしの設計によると屋根の勾配は2.43%で、屋根をかけなかったらパーゴラとして通用するほどの超緩勾配。前回のパーゴラと高さ厚みをほぼ同等にした結果、このような超緩勾配になってしまいました。でもちゃんと雨は流れてくれています。
掃除や補修などで屋根に上がりやすいように点検口を造っておきました。強い雨の日には点検口から雨が侵入してしまうのはご愛嬌。柱を追加する
強度計算?ナニソレ?という素人設計なので、屋根に上がって作業していると木がたわんでいることに気づきました。雪の少ない横浜ですがまれに大雪が降る年もあり、これがまた重い雪が降るのです。もし雪で屋根が倒壊すると困るので、補強のために柱を追加することにしました。柱を追加すると言ってもいまさら屋根を解体できません。柱にアジャスターを埋め込んで長さを調節できるようにし、下から屋根を持ち上げるように柱を追加する作戦としました。 足元はデッキ材を補強して、真鍮ビスでオサレに固定しました。 ホゾを切り、ガチッと噛みあわせ、下から持ち上げていきました。これで大丈夫だろう。まとめ
作業時間は週末しかとれないので、構想から屋根掛けまで4~5ヵ月もかかってしまいましたが、満足いく仕上がりになりました。物干し竿を設置したり、夜に使いやすいようライトを設置したり、これから内側を整えていく予定です。
デッキに屋根を追加すると固定資産税が上がるのかしら?と気になりましたが、どうやら問題なさそうです。屋根及び三方に壁があり外気分断性が確保されたサンルームなどの増築は該当するようですが、わが家の場合壁がスカスカなので。